2024年12月22日(日)に中山競馬場で行われるGⅠ・有馬記念。一年を締めくくるレースとして3歳の若駒から8歳のベテラン馬まで現役屈指のスターホース達が一堂に集まります。普段競馬をやらない人も参加する国民的行事のような側面もあり、毎年大盛り上がりとなります。天皇賞秋、ジャパンカップを含めて秋古馬三冠レースの1つに位置付けられています。過去に秋古馬三冠を達成した馬は2000年のテイエムオペラオーと2004年のゼンノロブロイの2頭のみです。今年はドウデュースがリーチをかけており、三冠達成にも期待がかかります。昨年は、今年の想定1番人気ドウデュースが前走ジャパンカップ4着から巻き返し、見事な差し切りでの優勝をはたしています。
本命馬
アーバンシック
母エッジースタイルはレガレイラの母と姉妹同士で、父が同じスワーヴリチャード。ほぼ同じ血統構成の良血馬。札幌1800mの新馬戦を快勝。スタートは微妙でしたが、スローからの末脚勝負という展開において上り2位の末脚で差し切り。次走は勝ち馬にエフフォーリアなど出世馬が多く出ている百日草特別に出走。やはりスタートは微妙。最後方からの競馬となりましたが、直線で上り最速の鬼脚を使って差し切り勝ち。初重賞の京成杯は2着に好走。勝ち馬のダノンデサイルには敗れたものの、先行馬に有利な展開を覆して好走。皐月賞4着、日本ダービーは11着に敗退。後方勢に展開が向かず、大味な競馬では厳しかった。秋初戦のセントライト記念はこれまでとは違う高い位置からの競馬で快勝。3歳秋での成長、ルメール騎手への乗り替りが良い方向に出ました。次走の菊花賞は中団後方からマクる競馬で2馬身半差の快勝。過去10年間において前走で菊花賞を勝った馬の成績は【1・0・2・1】と上々です。ここからはアーバンシックを本命に推せる理由、他に狙える馬を有力なデータと共に紹介していきます。
特注データ
※ アラタ、カラテ、ショウナンラプンタ、ニシノレヴナント、ホウオウビスケッツ、メイショウタバルは除外対象
買いデータ
① 前走が同年秋の東京GⅠで3番人気以内かつ5着以内
秋の王道古馬GⅠで実績と調子の良さを示して臨んできた馬がここでも結果を残しています。過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【6・2・1・5】で2015年と2019年を除く過去8回で必ず1頭は2着以内に好走しています。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は ジャスティンパレス、ドウデュース の2頭となっています。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2014年 | 1着 | ジェンティルドンナ | 4番人気 | 8.7倍 |
4着 | ジャスタウェイ | 3番人気 | 4.6倍 | |
2015年 | 5着 | ラブリーデイ | 2番人気 | 4.5倍 |
2016年 | 2着 | キタサンブラック | 2番人気 | 2.7倍 |
3着 | ゴールドアクター | 3番人気 | 7.9倍 | |
2017年 | 1着 | キタサンブラック | 1番人気 | 1.9倍 |
2018年 | 2着 | レイデオロ | 1番人気 | 2.2倍 |
2019年 | 9着 | アーモンドアイ | 1番人気 | 1.5倍 |
12着 | スワーヴリチャード | 5番人気 | 17.5倍 | |
2020年 | 1着 | クロノジェネシス | 1番人気 | 2.5倍 |
2021年 | 1着 | エフフォーリア | 1番人気 | 2.1倍 |
2022年 | 1着 | イクイノックス | 1番人気 | 2.3倍 |
10着 | ヴェラアズール | 4番人気 | 10.0倍 | |
2023年 | 1着 | ドウデュース | 2番人気 | 5.2倍 |
想定人気 | 想定オッズ | |||
2024年 | ?着 | ジャスティンパレス | 7番人気 | 18.4倍 |
?着 | ドウデュース | 1番人気 | 2.1倍 |
② C.ルメール騎乗馬
騎乗機会4回連続で馬券内に好走中で、ルメール騎手が選んだ馬=〇という考え方でオッケー!過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【2・3・2・2】で複勝率78%となっています。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は アーバンシック となっています。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2015年 | 16着 | リアファル | 3番人気 | 5.6倍 |
2016年 | 1着 | サトノダイヤモンド | 1番人気 | 2.6倍 |
2017年 | 2着 | クイーンズリング | 8番人気 | 33.1倍 |
2018年 | 2着 | レイデオロ | 1番人気 | 2.2倍 |
2019年 | 9着 | アーモンドアイ | 1番人気 | 1.5倍 |
2020年 | 3着 | フィエールマン | 2番人気 | 3.5倍 |
2021年 | 3着 | クロノジェネシス | 2番人気 | 2.9倍 |
2022年 | 1着 | イクイノックス | 1番人気 | 2.3倍 |
2023年 | 2着 | スターズオンアース | 7番人気 | 8.6倍 |
想定人気 | 想定オッズ | |||
2024年 | ?着 | アーバンシック | 2番人気 | 4.7倍 |
③ 今回4番人気以内のノーザンF生産馬
過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【8・2・5・10】で現在6連勝中となっています。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は アーバンシック、スタニングローズ、ドウデュース の3頭となっています。
④ 前走がGⅠで1~3着の1番人気馬
1番人気が滅法強いレースで、しっかりとした臨戦過程で臨んできた1番人気馬は逆らいずらいです。過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【5・1・0・2】で連対率75%の好成績です。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は ドウデュース となっています。史上3頭目の秋古馬三冠を達成して有終の美を飾れるよう願います。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2016年 | 1着 | サトノダイヤモンド | 1番人気 | 2.6倍 |
2017年 | 1着 | キタサンブラック | 1番人気 | 1.9倍 |
2018年 | 2着 | レイデオロ | 1番人気 | 2.2倍 |
2019年 | 9着 | アーモンドアイ | 1番人気 | 1.5倍 |
2020年 | 1着 | クロノジェネシス | 1番人気 | 2.5倍 |
2021年 | 1着 | エフフォーリア | 1番人気 | 2.1倍 |
2022年 | 1着 | イクイノックス | 1番人気 | 2.3倍 |
2023年 | 4着 | ジャスティンパレス | 1番人気 | 3.6倍 |
想定人気 | 想定オッズ | |||
2024年 | ?着 | ドウデュース | 1番人気 | 2.1倍 |
⑤ 単勝一桁オッズの3歳馬
斤量の恩恵の大きい3歳馬で人気になる馬は有馬記念で好走する傾向にあります。過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【4・1・1・5】で複勝率55%の好成績です。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する可能性がある馬は アーバンシック、ダノンデサイル の2頭です。この2頭は当日の単勝オッズに注意が必要です。
消しデータ
リ~カン的消し馬
① 6歳馬
天皇賞秋とジャパンカップ同様、有馬記念も6歳以上の高齢馬の成績が過去10年で【0・0・1・35】と不振です。
今年の出走予定馬で6歳以上の馬は シャフリヤール、ディープボンド、ハヤヤッコ、プログノーシス の4頭です。
② 前走がジャパンカップで6着以下
過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【0・0・0・30】で近年の傾向を見ると短い間隔で態勢を立て直しての巻き返しは難しい結果となっています。
今年の出走予定馬で該当する馬は シュトルーヴェ、スターズオンアース、ダノンベルーガ、ブローザホーン の4頭です。昨年2着のスターズオンアースを消すのは勇気がいりますが、実績である程度人気するのであれば思い切って消す選択肢もあると思います。
まとめ
ここまで様々なデータを紹介してきましたが、当ブログでは買いデータ②、③、⑤に該当した アーバンシック を本命とします。枠もドウデュースをマークしやすいところに入ったので、ルメール騎手の手腕で逆転の可能性が十分にあると思います。その ドウデュース は対抗評価とします。競馬ファンとしては史上3頭目の秋古馬三冠を達成して文句のつけようのない有終の美を飾ってほしいというのが本心です。上位2頭ですが、この2頭のワンツーフィニッシュがやはりかなりの高確率で起こると思います。穴馬からは、買いデータ①に該当している ジャスティンパレス と、先行馬不在で前残りの展開になった時に先行力とGⅠ実績のある ベラジオオペラ を推奨します。
◎ アーバンシック
〇 ドウデュース
△ ジャスティンパレス
注 ベラジオオペラ
消 シャフリヤール、シュトルーヴェ、スターズオンアース、ダノンベルーガ、ディープボンド、
ハヤヤッコ、プログノーシス、ブローザホーン