2024年8月18日(日)に札幌競馬場で行われるGⅡ・札幌記念。サマー2000mシリーズの第4戦に指定されてる一方、夏競馬唯一の中距離GⅡという事もあり、毎年すでにGⅠでも活躍している馬が叩き台として出走してきたり、これからGⅠを目指す馬が集まる非常にレベルの高いレースとなっています。昨年の勝ち馬プログノーシスはその後、天皇賞秋で3着、クイーンエリザベス2世カップで2着と結果を残し、今年は連覇をかけて出走してきます。そんな今後のGⅠ競争の展望にも関わるレースを過去10年の有力なデータを紹介しながら考察していきます。
前回の結果
前回ブログで予想を発表したエルムステークスは本命馬ナチュラルハイが好スタートから3番手を確保したのですが、4角手前から失速し、ずるずる後退して8着という結果に終わってしまいました。が、対抗に評価した10番人気テーオードレフォンが3着に好走してくれました。もう少し内目に入れてたら勝ち負けできていたのではないかという内容でした。なかなか勝ち馬を提供できていないので、久しぶりのGⅡとなる今回こそは気持ちよく勝ち馬を提供できるように予想していきます。
本命馬
ジオグリフ
新馬戦、札幌2歳ステークスを連勝。朝日杯フューチュリティステークスでも5着に好走。3歳初戦の共同通信杯で2着に好走してコマを進めた皐月賞ではあのイクイノックスを退けて快勝。GⅠ馬となりました。日本ダービー7着の敗戦後、骨折が判明。全治3ヶ月と程度は軽かったですが、その後は成績が低迷。ダート→芝→ダートといろいろ試しましたが復活できず迎えた5歳初戦の中山記念で3着に好走。皐月賞以来の中山かつ渋った馬場が適正にフィットしました。その後、大阪杯5着、安田記念6着とまずまずの好走を続け今回を迎えます。札幌競馬場は2歳時に重賞を勝利した舞台。先行有利のバイアスがかかれば一流馬が揃った今回のレースでも勝ち負けできてもおかしくはありません。ここからはジオグリフを本命に推せる理由、他に狙える馬を有力なデータと共に紹介していきます。
特注データ
買いデータ
① 1枠
北海道シリーズは内枠有利の傾向が強く、札幌記念も例外なく1枠の成績が良い傾向にあります。過去10年で1枠に入った馬の成績は【4・0・2・7】と10回中4回は1枠の馬が勝っています。更に「6歳以下」「鞍上が継続騎乗」で限定すると【3・0・2・1】で勝率50%という好成績になります。今年幸運の1枠に入った馬はドゥラエレーデですが、当馬は鞍上が前走から乗り替りとなるので評価を上げる1頭にはなりませんでした。それでも、確かな先行力を持っている馬なので注意は必要です。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2015年 | 5着 | ラキシス | 2番人気 | 3.4倍 |
2016年 | 3着 | レインボーライン | 4番人気 | 12.3倍 |
2017年 | 1着 | サクラアンプルール | 6番人気 | 19.9倍 |
2018年 | 1着 | サングレーザー | 2番人気 | 5.2倍 |
2020年 | 1着 | ノームコア | 2番人気 | 3.7倍 |
2023年 | 3着 | ソーヴァリアント | 4番人気 | 7.9倍 |
② 前走が芝2200~2400mの国内GⅠに出走
この階級の馬が秋のGⅠに向けた叩き台として出走してくるケースが多いので、このデータに該当する馬の成績は【2・5・3・8】と複勝率56%と好成績。過去5年で見ると【1・3・2・3】で複勝率67%に。2020年以降は必ず1頭は馬券に絡んでいます。近年はよりGⅠクラスの馬の出走が増えていることがわかります。該当する馬が出てくれば積極的に狙いたいデータとなっています 。過去5年の該当馬は以下の表の通りです。
※今年は該当馬なし
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2019年 | 14着 | ランフォザローゼス | 7番人気 | 28.5倍 |
2020年 | 2着 | ペルシアンナイト | 6番人気 | 20.6倍 |
3着 | ラッキーライラック | 1番人気 | 1.9倍 | |
6着 | トーセンスーリヤ | 5番人気 | 15.9倍 | |
9着 | ブラックホール | 4番人気 | 13.0倍 | |
2021年 | 1着 | ソダシ | 2番人気 | 3.8倍 |
2022年 | 2着 | パンサラッサ | 1番人気 | 3.3倍 |
3着 | ウインマリリン | 5番人気 | 13.6倍 | |
2023年 | 2着 | トップナイフ | 9番人気 | 46.3倍 |
③ 川田将雅騎乗馬
GⅠの前哨戦に位置している札幌記念では日本のトップジョッキーが毎年活躍しています。中でも川田将雅騎手は過去10年で5回の騎乗回数で3勝という好成績。今年は連覇をかけて プログノーシス に騎乗予定です。確実に人気を背負いますが無視することはできません。
④ 1~5番人気のノーザンF生産馬
過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【5・2・3・10】で複勝率50%、2頭に1頭は馬券内に好走している好材料となっています。更に「5歳以下」「前走が国内芝重賞に出走」「前走2着以下」で限定すると【5・1・2・3】に良化。勝率45%、複勝率73%と好成績です。今年の出走予定馬で該当する馬は ジオグリフ のみとなっています。現在5~6番人気辺りの想定オッズとなっていますが、積極的に単勝でも狙っていきたいと思います。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2014年 | 1着 | ハープスター | 2番人気 | 3.7倍 |
2015年 | 5着 | ラキシス | 2番人気 | 3.4倍 |
2016年 | 1着 | ネオリアリズム | 5番人気 | 17.2倍 |
3着 | レインボーライン | 4番人気 | 12.3倍 | |
2018年 | 2着 | マカヒキ | 1番人気 | 4.3倍 |
13着 | ミッキースワロー | 3番人気 | 5.7倍 | |
2019年 | 1着 | ブラストワンピース | 3番人気 | 4.7倍 |
4着 | ワグネリアン | 2番人気 | 3.7倍 | |
2020年 | 1着 | ノームコア | 2番人気 | 3.7倍 |
3着 | ラッキーライラック | 1番人気 | 1.9倍 | |
2021年 | 1着 | ソダシ | 2番人気 | 3.8倍 |
消しデータ
① 1~5番人気のノーザンF生産馬
買いデータ④の逆接でこのカテゴリーの馬で「6歳以上」「前走が国内芝重賞以外に出走」「前走1着」のどれか1つでも該当する馬の成績は【0・1・1・7】で人気を背負っている割にの成績となっています。このデータに該当する馬は完全に消さなくても評価を下げた方がいいと思います。今年の出走予定馬で該当する馬は シャフリヤール、ドゥラエレーデ、ボッケリーニ の3頭です。
リ~カン的消し馬
競馬歴10年以上の当ブログ主が能力や調教の状態からメンバーの相手関係を見て消していい馬を紹介します。
ノースブリッジ、ホウオウアマゾン の2頭です。
まとめ
ここまで様々なデータを紹介してきましたが、当ブログでは好相性の川田将雅騎手騎乗の圧倒的1番人気想定のプログノーシスではなく、買いデータ④に該当した ジオグリフ を本命とします。対抗には昨年の札幌記念2着で、ケガが明けて函館で一叩きして臨んで来る トップナイフ を。次点に今年のAJCC勝ち馬で、前走と前々走の敗戦でオッズ妙味が生まれそうな チャックネイト を。大穴で評価したいのはその2頭に前走函館記念で逃げ粘って3着に好走した アウスヴァール を推奨します。
◎ ジオグリフ
〇 トップナイフ
△ チャックネイト
注 アウスヴァール
消 ノースブリッジ、ホウオウアマゾン
推奨馬券
単勝 2 ジオグリフ
枠連 5 ー 1,2,3,4,8
以上になります。
札幌記念の予想の参考にしてみてください!