【皐月賞2024】予想

GⅠ予想
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2024年4月14日(日)に中山競馬場で行われる皐月賞。クラシック三冠競走の第一関門であり、中でもこの皐月賞は”最も速い馬が勝つ”と言われているレース。今年は昨年のホープフルステークスを勝利し、皐月賞も76年ぶりの牝馬制覇を狙って望んでくるレガレイラVS牡馬の構図。牝馬が歴史を塗り替えるのか?牡馬が迎え撃ち夢を阻むのか?そんな今年の皐月賞を有力なデータを駆使して考察していきます。

先週の結果

先週は、「平場注目馬」のカテゴリーでおまけとして紹介したニュージーランドトロフィーの本命馬 カズミクラーシュ が4着。「GⅠ予想」のカテゴリーで本命に押した クイーンズウォーク が8着と悔しい結果となりました。クイーンズウォークは最後の直線で川田騎手が外に切り替えようとしたところで進路が無く再び内に切り替える不利があったことを考えると枠がもう少し外寄りなら勝ち負けできたのかもと思わせてくれる内容でした。陣営がレース前からオークス向きと語っていた事も踏まえ、負けはしたもののオークスでも狙いた1頭だった。
それでは、ここから皐月賞の予想を始めていきます。
※除外対象のシュバルツクーゲル、ジューンテイクを除いた18頭で予想します。

注目馬

ジャスティンミラノ 牡3 騎手:戸崎圭太

マーゴットディドはイギリスのGⅠを勝利した名牝。半姉もアメリカのGⅠ馬と血統背景は一級品。東京2000mで行われた新馬戦では、14頭立ての7枠とという不利な枠からスムーズに先行。スローペースだったが折り合いもまずまず。そのまま2番手で直線を迎えるとラスト3Fによる末脚の持続力勝負を制して勝利。この時2着に倒したヘデントールはその後、1勝クラスも突破しGⅡ青葉賞の有力候補になってることからレースレベル自体は低くはなかった。次走の共同通信杯は2番手から上り2位の32.6秒の末脚を使い優勝。GⅠ馬ジャンタルマンタルを倒し、能力の高さを証明した。ただ、ここまでスローからの末脚勝負の経験しかなく、例年ミドルからハイペースの皐月賞の序盤からのスピードに対応できるかが鍵になりそうだ。

ジャンタルマンタル 牡3 騎手:川田将雅

デビューから3連勝でGⅠ朝日杯FSを制して、昨年度のJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。新馬戦はまずますのスタート、馬群の中での折り合い、直線で仕掛けられてからの反応。全てが優秀で2歳の新馬戦とは思えないレースセンスを見せた。新馬戦直後の重賞初挑戦となったデイリー杯2歳ステークスは、すんなりと好位につけ、直線も鋭く伸び、2着馬に2馬身差をつける快勝。稍重タフなコンディションだったが、そこも苦にせず重賞初勝利となった。2連勝で迎えたGⅠ朝日杯フューチュリティステークスでも好スタートから中団のインにポジション取り、4コーナー付近から押し上げ始めると、直線早目に先頭に立ち、後続の追撃を危なげなく凌ぎ、3連勝で無敗のGⅠ馬となった。今年初戦の共同通信杯では2着に敗れたがあくまで叩き台の意味合いが強く陣営にとってはノーダメージだろう。皐月賞はマイラーが好走する傾向にあるので、この馬にとってクラシック路線で一番合うのが皐月賞だろう。

シンエンペラー 牡3 騎手:坂井瑠星

全兄に凱旋門賞馬のソットサス、半姉にアメリカのGⅠを7勝した名牝シスターチャーリーがいる良血馬。新馬戦では着差のつきずらいスローからの末脚勝負で3馬身差をつけての勝利。素質を存分に見せた。次走の京都2歳ステークスは、序盤は折り合いに専念するために後方からレースを進め、4コーナー付近から徐々に押し上げると最後の直線では1歩ずつ前にいる馬との差を縮めていっての差し切り勝ち。モレイラ騎手の好騎乗もあっての勝利。扱いづらさも垣間見えた。次走のGⅠ初挑戦のホープフルステークスは、一度は完全に抜け出すシーンもあったがソラを使ってしまい、レガレイラの鬼脚に差され2着に敗退。ここまで全レースで違う騎手が乗っており、今回もテン乗りの坂井瑠星騎手。気性面に幼さがある馬のテン乗りはマイナス材料か。それでも血統背景の大物感があり今後が楽しみな1頭。順調にコマを進め凱旋門賞に挑戦してもらいたい。

メイショウタバル 牡3 騎手:浜中俊

新馬戦、未勝利戦は展開が向かずそれぞれ4着、5着に敗退。キャリア3戦目で初勝利。次走の1勝クラスのつばき賞ではこれまでと違い前目での競馬。スローからの末脚勝負で2着馬との叩き合いを制して勝利。勝負根性も見せた。次走重賞初挑戦の毎日杯ではハナを主張する競馬で、重馬場だったため本来、着差はつきづらいが2着馬に6馬身差をつけての圧勝。勝ちタイムも目を見張るものがあり、このレースを1分46秒5を切って勝った馬は他に5頭おり全馬GⅠ馬に。この馬の勝ちタイムは重馬場にも関わらず1分46秒0という破格のタイム。本当に強いのか、ただ道悪巧者なのか、現段階ではまだわからないが本当に強い馬だった場合、ここでGⅠ初勝利する可能性は十分にある。

レガレイラ 牝3 騎手:未定

阪神ジュベナイルフィリーズで1番人気に支持されたロカの第3子。半兄に菊花賞4着のドゥラドーレスがいる良血馬。新馬戦はスタートで後手を踏み中団からのレースに。外々を回り続けるロスの多い競馬となったが、直線で後に札幌2歳ステークスを圧勝するセットアップを捕らえると最後は軽く流す余裕を見せて1馬身半差をつける快勝。次走のアイビーステークスは超スローペースの展開で上がり最速である32.7秒の末脚を使っても届かず敗退。それでも0.2秒差の3着なので素質の片鱗を見せた。前走は牝馬ながらかかんにホープフルステークスでGⅠ初挑戦。抽選対象だったにも関わらずルメール騎手を確保するという自信。このレースでもスタートで後手を踏み、後方からのレースに。3コーナーの手前から徐々に進出を開始。4コーナーで外を回して豪快に大外一気の差し切り勝ち。衝撃的な勝ち方だった。ホープフルステークスがGⅠに昇格してから牝馬が優勝するのは初めてで、鞍上が乗り替わるという不安材料はあるが、勢いで皐月賞も76年ぶり牝馬馬優勝の快挙を起こしても不思議ではない。

特注データ

過去10年のレース結果

年度着順馬名人気所属前走前走人気前走着順
2014年1着イスラボニータ2番人気関東共同通信杯1番人気1着
2着トゥザワールド1番人気関西弥生賞1番人気1着
3着ウインフルブルーム8番人気関西若葉ステークス1番人気2着
2015年1着ドゥラメンテ3番人気関東共同通信杯1番人気2着
2着リアルスティール2番人気関西スプリングステークス1番人気2着
3着キタサンブラック4番人気関西スプリングステークス5番人気1着
2016年1着ディーマジェスティ8番人気関東共同通信杯6番人気1着
2着マカヒキ3番人気関西弥生賞2番人気1着
3着サトノダイヤモンド1番人気関西きさらぎ賞1番人気1着
2017年1着アルアイン9番人気関西毎日杯2番人気1着
2着ペルシアンナイト4番人気関西アーリントンカップ1番人気1着
3着ダンビュライト12番人気関西弥生賞5番人気3着
2018年1着エポカドーロ7番人気関西スプリングステークス3番人気2着
2着サンリヴァル9番人気関西弥生賞5番人気4着
3着ジェネラーレウーノ8番人気関東京成杯1番人気1着
2019年1着サートゥルナーリア1番人気関西ホープフルステークス1番人気1着
2着ヴェロックス4番人気関西若葉ステークス1番人気1着
3着ダノンキングリー3番人気関東共同通信杯3番人気1着
2020年1着コントレイル1番人気関西ホープフルステークス1番人気1着
2着サリオス3番人気関西朝日杯FS1番人気1着
3着ガロアクリーク8番人気関東スプリングステークス6番人気1着
2021年1着エフフォーリア2番人気関東共同通信杯4番人気1着
2着タイトルホルダー8番人気関東弥生賞4番人気1着
3着ステラヴェローチェ6番人気関西共同通信杯1番人気5着
2022年1着ジオグリフ5番人気関東共同通信杯1番人気2着
2着イクイノックス3番人気関東東スポ杯2歳ステークス1番人気1着
3着ドウデュース1番人気関西弥生賞1番人気2着
2023年1着ソールオリエンス2番人気関東京成杯2番人気1着
2着タスティエーラ5番人気関東弥生賞3番人気1着
3着ファントムシーフ1番人気関西共同通信杯3番人気1着

勝ち馬を見ると10頭全てが、前走重賞で6番人気以内かつ2着以内となっている。
今年の出走予定馬で該当する馬は アーバンシック、コスモキュランダ、ジャスティンミラノ、
ジャンタルマンタル、シンエンペラー、ダノンデサイル、ビザンチンドリーム、
メイショウタバル、レガレイラ の9頭となっている。

ここからレース別にもう少しかみ砕いて見ていきます

共同通信杯組

前走共同通信杯組は5勝を挙げており、過去10年では最も多くの勝ち馬を出しており、特に連対馬は【5・0・2・8】と一番信頼できるローテーションに見えるが前走共同通信杯組を所属別に分析してみると

所属成績勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
関東馬5-0-1-4/1050.0%50.0%60.0%534%148%
関西馬0-0-1-4/50.0%0.0%20.0%0%32%

関東馬であれば何も考えず軸にできるが、関西馬だと軸にするのは怖いデータとなっている。
今年の出走馬で共同通信杯を連対して臨んでくる馬は ジャスティンミラノジャンタルマンタル だが、この2頭はどちらも関西馬となっている。
ジャスティンミラノは前走2番手から32.6秒の末脚で後続を突き放す衝撃的な勝ち方を見せ、ジャンタルマンタルは前年の朝日杯王者と、本来であれば本命に選択したい馬になってくるがこのデータを見ると少し考える必要がありそうだ。

スプリングステークス組

前走スプリングステークス組は2着以内であれば【1・1・2・13】とまずまずの成績だが、3着以下は【0・0・0・20】と過去10年で一頭も馬券に絡んでいない。
今年の出走予定馬で前走スプリングステークス組を見てみると2着のアレグロブリランテはまだしも、3着だったルカランフィーストと9着だったウォーターリヒトは能力関係も含め今回は即消しでオッケー

弥生賞組

前走弥生賞組は【0・5・2・33】と振るっていないが、5番人気以内かつ4着以内の関西馬に限定すると【0・3・2・11】で複勝率31.3%に上昇。関東馬は1着かつ4角2番手以内に限定すると【0・2・0・2】で頭数は少ないが連対率50%。
今年の出走予定馬で該当するのは関西馬では シンエンペラー 。関東馬では コスモキュランダ となっている。

ホープフルステークス組

前走ホープフルステークス組は【2・0・0・2】となっておりサンプルは少ないが勝ち馬はどちらもホープフルステークスで1番人気に支持されており、今回直行で臨んでくる馬だった。
今回出走予定の レガレイラ はこれに該当しており、騎乗予定だったルメール騎手が落馬負傷による乗り替りという不安材料はあるが侮れない存在だ。

買いデータ

前走が重賞で1着かつ4角4番手以内

過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【5・4・6・17】で複勝率46.9%と好成績。これを今回継続騎乗の馬に限定すると【4・2・5・8】となり複勝率57.9%とかなりの好成績に。

年度着順馬名人気年度着順馬名人気
2014年1着イスラボニータ2番人気2020年1着コントレイル1番人気
2着トゥザワールド1番人気3着ガロアクリーク8番人気
11着バウンスシャッセ12番人気7着コルテジア13番人気
2016年3着サトノダイヤモンド1番人気2021年1着エフフォーリア2番人気
2017年1着アルアイン9番人気13着ラーゴム5番人気
7着ファンディーナ1番人気2022年5着アスクビクターモア6番人気
18着アメリカズカップ15番人気13着キラーアビリティ4番人気
2018年3着ジェネラーレウーノ8番人気2023年2着タスティエーラ5番人気
2019年3着ダノンキングリー3番人気3着ファントムシーフ1番人気
18着ランスオブプラーナ12番人気
前走が重賞で1着かつ4角4番手以内かつ今回継続騎乗

この19頭を更に、今回の人気が5番人気以内だった馬に限定すると【3・2・3・3】と7割位の馬が3着以内に好走している。今回の出走予定馬の中ではこれらのデータに該当するのは ジャスティンミラノ のみとなる事から当ブログの本命はこの馬とする。

ただ、前走共同通信杯組の項目で紹介したように前走共同通信杯だった関西馬は勝ち切れていない現実もあるので、1着を想定した馬券ではなく3連複の軸として本命に推奨する。

今回は特別、有力な消しデータは見つからずこれで終わりとなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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