2025年4月20日(日)に中山競馬場で行われる皐月賞。クラシック三冠競走の第一関門であり、中でもこの皐月賞は”最も速い馬が勝つ”と言われているレース。昨年は前走共同通信杯を勝ったジャスティンミラノが好位から抜け出して優勝。無敗の皐月賞馬となりました。そんな中山芝2000mで行われるクラシック第一弾を過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていきます。
本命馬
クロワデュノール
東京芝1800mの新馬戦を快勝。上々のスタートで逃げ馬を見る位置でレースを進めたが、スローのためやや折り合いを欠く。3角から4角にかけて逃げ馬に並びかけるように外から位置を上げ、直線ではその逃げ馬とのマッチレースとなり、競り倒しての快勝。結果的に着差のつきづらいスローからの末脚勝負において2着に2.5馬身差、3着に6.5馬身差をつける圧勝。圧巻の内容でした。この時に達成した「2歳戦」「芝1800m以上」「レース上り5F57秒台」「該当馬の上り3F33秒9以下」「0.4秒差以上の勝利」という5つの条件は、ディープインパクト、コントレイル、イクイノックス、チェルヴィニアといったGⅠを複数回勝つような超一流馬と同じ記録です。自ずと三冠への期待が高まる新馬戦となりました。プラス24kgという緩さの残る完全なるトライアル仕上げで臨んだ東京スポーツ杯2歳ステークスも快勝。スタートは上々、コーナーで加速、直線の前で先頭に並びかけ、直線での叩き合いを制しました。新馬戦とほぼ同じような走りができました。断然人気で迎えたホープフルステークスも快勝。倒した馬たちが3歳となって重賞やOP特別を勝ちまくるレベルの高いメンバーの中で、明らかに力が抜けていました。目立った新興勢力が出ていない状況でこのレースを迎える1強ムード。過去10年間で3戦3勝かつ前走GⅠだった馬の成績は【2・1・0・0】と完璧。ここからはクロワデュノールを本命に推せる理由、他に狙える馬を有力なデータと共に紹介していきます。
特注データ
※ローランドバローズは回避。アスクシュタイン、マテンロウバローズは除外対象の為、予想から割愛します。
買いデータ
① 前走共同通信杯で1~2着
皐月賞のステップレースとして最も好走馬を輩出しているのが共同通信杯で特に2着以内だった馬の過去10年の成績は【5・0・3・7】。「当日10番人気以下」と「1枠」を除くと【5・0・3・3】で複勝率73%の好成績です。1枠に入ると好走できなくなる原因は例年フルゲートになる皐月賞に比べ共同通信杯自体が少頭数になるケースが多いため内で揉まれる展開になると経験不足が露呈されるからだと思われます。
今年の出走馬で該当する馬は マスカレードボール のみです。
※カラマティアノスは9番人気以内になれば該当
② 前走が重賞で1着かつ4角4番手以内
過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【5・4・6・16】。「当日5番人気以内」で限定すると【4・2・4・7】となり複勝率59%の好成績です。
今年の出走馬で該当する可能性のある馬は エリキング、クロワデュノール、ピコチャンブラック、ファウストラーゼン、マスカレードボール の5頭です。ここは三冠の期待もかかるクロワデュノールには傾向も含めて逆らうべきではないと思います。
③ 馬番7番
過去10年で馬番7番に入った馬の成績は【2・3・2・3】。「当日7番人気以内」で限定すると【2・3・2・0】で全頭が馬券内。文字通り皐月賞のラッキーナンバーとなっています。
まだ枠番は決まっていませんが、今年も7番に要注目です。
消しデータ
① 10番人気以下
当日の単勝オッズが10番人気以下だった馬は【0・0・1・81】で馬券圏内に入った馬は2017年3着のダンビュライトのみで極端な人気薄の馬の好走は難しい傾向にあります。ただ、2017年のダンビュライトは前々走きさらぎ賞3着、前走弥生賞3着と重賞を連続好走していた割にはやや舐められすぎていた印象です。何かの要因で近走の重賞好走がフロック視されているようなら相手には積極的に狙うべきだと思います。今回のメンバーでは前々走ホープフルステークスで3着、前走弥生賞で勝利している割に人気していない ファウストラーゼン 辺りは面白い存在だと思います。
② 前走4着以下
前走4着以下だった馬は【0・1・1・36】で前走で馬券圏外に敗れた馬の巻き返しは難しい傾向にあります。
今年の出走馬で該当する馬は ジュタ、マジックサンズ、ミュージアムマイル の3頭です。
朝日杯フューチュリティステークス2着で今回鞍上がすでにGⅠ2勝で絶好調のモレイラ騎手鞍上のミュージアムマイルが該当するのはとても怖いので、過去10年で前走4着以下から馬券圏内に好走した2018年2着のサンリヴァルと2021年3着のステラヴェローチェの2頭を分析してみるとどちらも「前走重賞で5着以内」「前々走GⅠで5着以内」「当日の単勝オッズが9番人気以内」「関西馬」という4つの共通点がありました。この4点に該当した馬の成績は【0・1・1・0】と頭数は少ないですが全頭3着以内に好走しています。
そして、ミュージアムマイルもこの4点全てに該当しています。最悪データが一気にプラス材料となりました。モレイラ騎手騎乗の割に人気薄になりそうなので、馬券妙味的にも積極的に狙うべき1頭だと思います。
③前走重賞以外
過去10年で前走重賞以外の馬の成績は【0・1・0・40】で重賞以外から出走権を獲得して臨んで来る馬はGⅠの壁に跳ね返されています。唯一馬券圏内に来たのは後に日本ダービーと菊花賞でも3着に好走した2019年2着のヴェロックスのみです。現時点でヴェロックス級だと思える馬がいるか、もしくはよほど思い入れが無い限りは点数を絞るためにも切った方がいいと思います。
今年の出走馬で該当する馬は ジョバンニ、ジーティーアダマン の2頭です。
リ~カン的消し馬
消しデータに該当した馬以外で能力や調教の状態からメンバーの相手関係を見て消していい馬を紹介します。
ドラゴンブースト、ニシノエージェント、フクノブルーレイク の3頭です。
まとめ
以上になります。
皐月賞の予想の参考にしてみてください!
