2024年10月13日(日)に京都競馬場で行われるGⅠ・秋華賞。牝馬三冠の最終決戦として秋の京都のターフを舞台に3歳牝馬が最後の一冠を懸けて集う一戦。昨年は桜花賞、オークスを連勝し、単勝オッズ1.1倍という圧倒的1番人気に支持されたリバティアイランドが世代No,1牝馬として堂々のレース振りで見事、三冠を達成しました。今年はステレンボッシュとチェルヴィニアが一冠ずつ分け合っており、この2頭のどちらかが二冠目を取るのか、それとも夏に成長を遂げた馬の逆転が起きるのかが注目の一戦となっています。そんな今後の競馬界を背負う馬が出てくる可能性もあるレースを阪神競馬場で開催された2021年と2022年を含めた過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていきます。
本命馬
ステレンボッシュ
同世代のライバル、ホープフルステークス勝ち馬のレガレイラが従姉妹にあたる良血馬。初GⅠ挑戦となった阪神JFでは後方11番手から上り最速の末脚を繰り出して勝ち馬アスコリピチェーノにクビ差の2着に好走。次走の桜花賞ではそのアスコリピチェーノをしっかり差し切り勝利。GⅠ馬となりました。前走のオークスは直線で前が壁になる不利もあり、抜け出すのに時間がかかるも上がり最速で2着に好走。勝ち馬とはスムーズ差だけでした。デビューから6戦して、GⅠ3戦を含む全てで連対という安定感が最大の武器。距離も1600m~2400mを経験。鞍上も6戦中5人の別々の騎手が乗っており、現状弱点が見当たらない状況です。正直、馬券から外すという選択肢は考えられません。
チェルヴィニア
半兄に重賞勝ち馬のノッキングポイント、半弟に先週のサウジアラビアRCで敗れたものの単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されたアルレッキーノがいる良血馬。重賞初挑戦となった出世レースのアルテミスステークスを3番手から上り最速を繰り出し約2馬身差をつけての快勝。阪神JFでも1番人気に支持されると思われましたが、左トモの違和感で回避。約半年の休養明けで直行となった桜花賞では、急な乗り替り、調整不足が響いて13着に大敗。前走のオークスは鞍上が主戦のルメール騎手に戻り、見事に勝利。GⅠ初勝利で素質馬の真の実力を発揮する形となりました。ここからはステレンボッシュ、チェルヴィニアを本命に推せる理由、他に狙える馬を有力なデータと共に紹介していきます。
特注データ
買いデータ
① 前走がオークスで3着以内
直行ローテが主流になり始めた過去6年で【5・1・2・3】。複勝率73%で6年連続で毎年1頭は連対しています。更にオークスで1~2番人気だった馬で限定すると【5・0・1・1】で勝率71%とという驚異の成績。オークスで2番人気以内だった直行組がいなかった2022年を除くと5年で5頭の勝ち馬がこのデータに該当しています。
今年はオークスで2番人気1着の チェルヴィニア と1番人気2着に ステレンボッシュ が直行ローテで臨んで来るので、まずはこの2頭のどちらを1着固定の軸にするか考える事が重要に思います。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2018年 | 1着 | アーモンドアイ | 1番人気 | 1.3倍 |
9着 | ラッキーライラック | 2番人気 | 7.3倍 | |
2019年 | 1着 | クロノジェネシス | 4番人気 | 6.9倍 |
2020年 | 1着 | デアリングタクト | 1番人気 | 1.4倍 |
15着 | ウインマリリン | 5番人気 | 17.2倍 | |
2021年 | 1着 | アカイトリノムスメ | 4番人気 | 8.9倍 |
13着 | ユーバーレーベン | 5番人気 | 10.6倍 | |
2022年 | 2着 | ナミュール | 2番人気 | 3.3倍 |
3着 | スターズオンアース | 1番人気 | 3.0倍 | |
2023年 | 1着 | リバティアイランド | 1番人気 | 1.1倍 |
3着 | ハーパー | 2番人気 | 12.9倍 |
② 今回3~4番人気
過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【6・3・3・8】とまずまず。更にノーザンFもしくは社台系生産馬で限定すると【6・3・2・4】で複勝率73%と好成績。過去10年の勝ち馬10頭の内、2015年の勝ち馬ミッキークイーンを除く9頭が①もしくは②の買いデータどちらかに該当している結果となっています。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する可能性がある馬は クイーンズウォーク 、ボンドガール の2頭です。ステレンボッシュとチェルヴィニアを本命にしたくない穴党の人はこの2頭のどちらかを本命にするのがいいかもしれません。まだ想定オッズの段階ですが、この2頭は要注目です。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2014年 | 1着 | ショウナンパンドラ | 3番人気 | 10.1倍 |
3着 | タガノエトワール | 4番人気 | 17.9倍 | |
2015年 | 8着 | トーセンビクトリー | 4番人気 | 7.5倍 |
2016年 | 1着 | ヴィブロス | 3番人気 | 6.3倍 |
2着 | パールコード | 4番人気 | 13.7倍 | |
2017年 | 1着 | ディアドラ | 3番人気 | 6.3倍 |
2着 | リスグラシュー | 4番人気 | 7.0倍 | |
2018年 | 4着 | サラキア | 4番人気 | 14.3倍 |
2019年 | 1着 | クロノジェネシス | 4番人気 | 6.9倍 |
9着 | エスポワール | 3番人気 | 6.5倍 | |
2021年 | 1着 | アカイトリノムスメ | 4番人気 | 8.9倍 |
3着 | アンドヴァラナウト | 3番人気 | 7.3倍 | |
2022年 | 1着 | スタニングローズ | 3番人気 | 5.7倍 |
2023年 | 2着 | マスクトディーヴァ | 3番人気 | 13.0倍 |
8着 | コナコースト | 4番人気 | 18.6倍 |
③ 6番人気以下
6番人気以下だった馬の成績は過去10年で【0・1・4・118】。複勝率4%と秋華賞は基本的には人気馬のみの決着が多いレースとなっています。この6番人気以下の馬を分析すると「前走芝1800~2200mに出走」「前走6番人気以内」「前走上り3F2位以内」「前走4着以内」この4点を付け加えると【0・1・4・15】。複勝率25%と一気に狙う価値のあるデータとなります。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は チルカーノ、ミアネーロ、ランスオブクイーン の3頭です。人気馬以外ではこの3頭に要注意です。
消しデータ
前走6着以下
前走6着以下だった馬の成績は過去10年で【0・0・1・54】で1頭だけ3着に好走した2017年のモズカッチャンは前々走でオークス2着でした。よっぽど凡走を跳ね返せる力が無い限りは逆転が難しいデータとなっています。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は アドマイヤベル、キャットファイト、ホーエリート、ラヴァンダ、ラビットアイ の5頭です。
リ~カン的消し馬
競馬歴10年以上の当ブログ主が能力や調教の状態からメンバーの相手関係を見て消していい馬を紹介します。
キャットファイト、チェレスタ、ラヴァンダ、ラビットアイ の4頭です。
まとめ
◎ チェルヴィニア
〇 ステレンボッシュ
▲ クイーンズウォーク
☆ ボンドガール
注 チルカーノ、ミアネーロ、ランスオブクイーン
消 アドマイヤベル、キャットファイト、チェレスタ、ホーエリート、ラヴァンダ、ラビットアイ
以上になります。
秋華賞の予想の参考にしてみてください!