2026年3月18日(日)に中山競馬場で行われるGⅡ・スプリングステークス。皐月賞トライアルとして、3着以内馬に皐月賞への優先出走権が与えられています。近年では2015年の菊花賞などGⅠ・7勝を挙げたキタサンブラックが重賞初勝利を挙げたのも、このレースでした。昨年は前走ホープフルSで13着に惨敗したピコチャンブラックが早め先頭から押し切って優勝。2番人気で重賞初制覇を飾りました。そんな歴史ある皐月賞のトライアルレースを過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていきます。
先週の結果
2026年の弥生賞は、本命アドマイヤクワッズが3着、対抗バステールが1着。高く評価した2頭がきっちり馬券圏内に好走してくれた一方で、馬券としてはハズレという悔しい結果になりました。今回のポイントは、いわゆる“2強ムード”の中でどう買うかでした。アドマイヤクワッズに印を打つ以上、もう一頭の上位人気である2番人気ライヒスアドラーは、どうしても期待値を追う観点から買いづらい存在でした。人気馬を重ねて買えば当たりやすくはなりますが、その分妙味が薄くなり、長い目で見ると勝ち切れないことも多いです。今回はその判断を優先しました。結果的に馬券は外れましたが、評価した2頭がしっかり走ったことは前向きに捉えたいです。予想の精度自体が大きく崩れたわけでもありません。こういう外れ方なら、ある程度は割り切れます。切り替えて、来週のスプリングステークスはしっかり的中を狙っていきます。
過去10年の傾向
※ミリオンクラウンは除外対象の為、予想から割愛します。
ポイント① 「1勝クラス勝ち上がり組」に注目!!
スプリングステークスは、クラシックへ向けたトライアルらしく、2歳時に大舞台へ間に合わなかった馬が一気に伸びてくるケースが多いレースです。
そこで今年注目したいのが「前走で1勝クラスを勝ってきた馬」の好走傾向です。過去10年で「前走が芝1600~2000mの1勝クラスを1着」だった馬の成績は【5・4・2・18】。
5勝に加え、馬券圏内にも安定して好走しており、まさに“隠れた素質馬”が浮上しやすいパターンになっています。さらにこの条件を「当日5番人気以内」かつ「関東馬」に限定すると、成績は【3・3・1・4】。
該当馬の半数以上が2着以内に好走しており、人気に支持される関東馬なら、信頼度は一段上がります。
■今年の該当馬
今年この条件に該当するのは クレパスキュラー、ラストスマイル(※当日の単勝オッズ次第) の2頭です。中でも注目は、圧倒的1番人気が予想されるクレパスキュラーです。新馬戦では2着馬に0.9秒差をつけ、しかもレコードタイムで勝利。内容が派手で、能力の裏付けも十分です。今回は初の重賞挑戦になりますが、“東の秘密兵器”と呼ばれるほどの素質馬が、ここでどんな競馬を見せてくれるのか。クラシックへ向けた試金石としても、非常に楽しみな一戦になります。
ポイント② 前走2着以内のノーザンF生産馬が好成績!
スプリングステークスはトライアルらしく素質馬の出走が多いレースですが、その中でも信頼度が高いのがノーザンファーム生産馬です。データでも“さすが”の安定感が出ています。
過去10年で「前走2着以内のノーザンF生産馬」の成績は【4・3・3・16】。
4勝に加えて、2着3回・3着3回と、馬券圏内に安定して絡んでいます。
さらにこの条件を「当日5番人気以内」かつ「馬体重460kg以上」に限定すると、成績は【4・2・2・9】まで上昇。該当馬の多くが馬券圏内に来ており、「人気になるだけの能力」と「一定以上の馬格」が揃ったノーザンF生産馬は、より信頼しやすいという見方ができます。
■今年の該当馬
今年このデータに該当するのは アウダーシア、クレパスキュラー の2頭です。クレパスキュラーは圧倒的1番人気が予想されますが、先に挙げた「前走1勝クラス1着」の好データにも該当し、さらに今回の「ノーザンF生産×前走2着以内」の好データにも当てはまるなら、ここは素直に本命に据えていいと考えます。人気馬を本命にする時こそ「データの裏付け」が大事ですが、今年のクレパスキュラーはその条件が揃っているのが強みです。
③ 穴は「関東馬×前走4着以内」から!
スプリングステークスはトライアルらしく、上位人気が強い一方で、毎年のように人気薄が馬券に絡むのも特徴です。そこで穴狙いで注目したいのが「関東馬の巻き返し」です。
過去10年で「当日6番人気以下」かつ「前走4着以内の関東馬」の成績は【2・3・3・29】。
重要なのは、過去10年で6番人気以下で馬券圏内に好走した10頭のうち8頭がこの条件に該当していた点です。
つまりスプリングSの穴は、ただの人気薄ではなく「ちゃんと前走で形を作れている関東馬」から狙うのが筋だと言えます。この条件をさらに「単勝オッズ30倍未満」かつ「4~8枠」に限定すると、成績は【2・3・2・8】。
穴馬にもかかわらず、該当馬の半数近くが馬券圏内に好走しており、人気薄を狙う上ではかなり心強いフィルターになります。
■今年の該当馬
今年このデータに、当日のオッズ次第で該当しそうなのが ミスターライト、ラストスマイル の2頭です。どちらも人気薄想定になりそうですが、前走で大きく崩れていない関東馬という条件が揃うなら、スプリングSらしい“穴の形”として十分に買える存在になります。
ポイント④ 前走がGⅠ以外で5着以下は全消し
スプリングステークスの近年のデータを見ると「前走で大きく崩れている馬」は巻き返しがかなり難しい傾向があります。相手候補を整理するうえで、まず最初に使いたいのがこの“消しデータ”です。
過去10年で「前走がGⅠ以外」かつ「前走5着以下」だった馬の成績は【0・0・0・22】。
つまり、10年間で1頭も3着以内にも来ていません。
人気や展開の問題ではなく、「そもそも前走で力を出し切れていない馬は、この舞台で一気に上位へ食い込むのが難しい」という傾向が、数字としてはっきり出ています。
■今年の該当馬
今年この条件に該当するのは ガリレア、サノノグレーター、ジーネキング、タイキルッジェーロ、フレイムスター、ロードレイジング の6頭です。今年は16頭立ての中で、データでいきなり6頭を消し候補として整理できるのはかなり大きいです。スプリングSは相手が広がりやすいレースですが、こうして先に“買わない馬”を決めてしまうことで、回収率を重視した組み立てがしやすくなります。
◎本命馬
⑫ クレパスキュラー
母エリスライトはディープインパクト産駒で芝中距離を2勝した馬で、重賞には出走しなかったものの、クリソプレーズ一族に属する良血馬です。伯父にはダートGⅠで活躍したクリソライト、菊花賞3着のリアファル、叔父にはダートGⅠを4勝したクリソベリル、伯母には宝塚記念などGⅠを2勝したマリアライトがおり、本馬は非常に血統背景の豊かな1頭です。母の産駒はまだ2頭だけで、この馬は第2子にあたります。半兄トライゴーニックは脚の速さに欠けるぶんダート長距離で力を見せていますが、本馬は2歳8月の札幌芝1800m新馬戦でデビュー。強い前進気勢を見せながら番手につけ、3コーナーで先頭に立つとそのまま後続を突き放し、2着に5馬身差、3着に9馬身差をつけるレコード勝ちを収めました。続く中山芝1600mのひいらぎ賞でも、1枠を生かして前に馬を置きながら折り合いをつけ、直線でスムーズに抜け出して2着に2馬身半差の完勝と、能力の高さと操縦性の成長を示しました。前走の1勝クラスを0.2秒差以上で勝った馬は過去10年で【4・4・1・5】、当日9.9倍以下なら【4・4・1・2】と好成績を残しており、本馬もデータ面から有力候補の1頭と言えます。
まとめ
◎ ⑫ クレパスキュラー
前走ひいらぎ賞(中山マイルの1勝クラス)を勝って臨む形で、好走傾向「前走芝1600~2000mの1勝クラス1着」に合致する王道ローテです。さらに前走は1番人気で勝利しており、今回もC.ルメール騎手。初重賞でも信頼できる要素が揃っており、ここは素直に本命でいきます。
○ ④ ラストスマイル
前走はセントポーリア賞(東京芝1800m・1勝クラス)を勝利。レース内容も良く、上がり3F33.4でまとめている点が魅力です。「前走1勝クラス1着」組の好走傾向にも合致。想定よりも人気はしていますが、妙味はある程度残っているので対抗に据えます。
☆ ⑮ アウダーシア
穴で面白いのがこの馬。東京1800mの未勝利を勝ち上がっており、前走馬体重が500kgと馬格もあります。人気が落ち着くなら一発があってもよく、穴として押さえたい存在です。
☆ ⑬ ミスターライト
こちらも穴候補。中山1800mの未勝利を勝ち上がり、前走馬体重500kgと馬格があるのは魅力です。7枠からスムーズに運べれば、馬券圏内への食い込みがあっても不思議ありません。
<買い目>
単勝 ④ 3,600円
枠連 2⃣ – 6⃣ 3,700円
6⃣ – 7⃣ 4,800円
6⃣ – 8⃣ 7,900円 計20,000円
以上になります。
スプリングステークスの予想の参考にしてみてください!



