【スプリンターズステークス2025予想】~春秋制覇か!?傑物達の再戴冠か!!~

GⅠ予想

2025年9月28日(日)に中山競馬場で行われるGⅠ・スプリンターズステークス。JRA賞に最優秀スプリンターが新設された2023年以降、同年のママコチャ、昨年のルガルとスプリンターズステークスの勝ち馬がそのタイトルを獲得しています。最終週でも高速決着になり、スピードと底力が問われます。近年は人気薄の激走が多く、昨年は前走高松宮記念10着のルガルが先行抜け出しで優勝。9番人気でGⅠ初制覇を飾りました。そんなタイトル争いを左右する短距離王決定戦を過去10年の結果から好走馬の共通点を探っていきます。

前回の結果

9月7日(日)に行われた紫苑ステークスは本命に推奨したジョスランが2着、対抗に推奨したダノンフェアレディが3着という結果でした。しかし、鉄板級と目していたリンクスティップがまさかの8着で馬券的中とはなりませんでした。ジョスランリンクスティップも本質的には中山よりも東京の方が合いそうに見えるので、今後の成績次第で中距離では結果が出ないとなれば来年のヴィクトリアマイル辺りが楽しみな2頭だと思います。またスプリンターズステークスから秋のGⅠシーズンが始まるので、G連続的中目指して予想していきます。

本命馬

4 ママコチャ

伝説の白毛馬ソダシの全妹で、スプリント路線で才能を開花させた馬です。キャリア2戦目のスプリンターズステークスを制してGⅠ馬となり、将来の短距離路線を背負う存在と目されました。その後は結果を残せない時期もありましたが、阪神カップ高松宮記念では展開や馬場に泣かされつつも、セントウルステークスで2着に好走するなど能力を示しました。6歳となった今も衰えは見られず、今年のオーシャンステークスを制して約1年5か月ぶりの勝利を挙げ、高松宮記念3着、京王杯スプリングカップ2着、再びのセントウルステークス2着と安定感を取り戻しています。特に明け2戦目での成績が【4・0・1・1】と優秀で、内枠からスムーズに先行できた際には強さが際立ちます。血統背景と実績、そして安定感を考えれば、今後も短距離戦線で主力を担う一頭です。ここからはママコチャを本命に推せる理由、他に狙える馬を有力なデータと共に紹介していきます。

特注データ

買いデータ

① 前走がセントウルS

最重要ステップ!スプリンターズSはセントウルS組に注目!
スプリンターズステークスの過去10年の傾向を見ると、前走セントウルステークス組の成績は【4・4・1・44】と、他の前哨戦と比べても、最も多くの好走馬を輩出しているローテーションとなっています。

特に注目すべきはこの3条件を満たす馬!
前走セントウルS 5着以内
その前走で4コーナー5番手以下
今回スプリンターズSで1~4枠に入った馬
という3つの条件をすべて満たした馬の成績は
👉【4・1・0・2】で連対率71.4%、勝率57.1%という驚異的な好走率を誇ります。

▶考えられる要因
① 差しが効くスプリンターズSの舞台設定
中山芝1200mはスタートから下り坂が続くレイアウト。前傾ラップになりやすく、最後に差し馬が浮上しやすいレースです。「前走で4角5番手以下から伸びてきた=末脚の鋭さを見せた」馬は、この展開にマッチする資質を持っているといえます。

② セントウルSは前傾ラップでレベルが高い
セントウルS自体がスピード能力を問われる実戦的なレースであり、特に上位に来た差し馬は、厳しい流れの中でポテンシャルを証明した存在。そのままGⅠでの激流にも対応できる可能性が高いです。

③ 内枠は距離ロスなく運べるアドバンテージ
中山芝1200mでは、下り坂を一気に駆け下りてくるため、コーナーで馬群が外に振られることもあり、外枠の馬はどうしても距離ロスが生まれやすく不利。その点、内枠を引けた馬は自然とインで脚を溜めやすく、直線でスムーズに外に持ち出せれば一気に伸びてくる展開が理想的です。

結論:狙うべきは「セントウルS上位の差し馬×内枠」
✅ セントウルS組はスプリンターズSで最も信頼できるステップ
✅ 前走で4角中団~後方から脚を伸ばした馬は展開が合いやすく、GⅠでも通用
✅ 1~4枠に入ればさらに好走率が跳ね上がる
👉 この3条件すべてを満たす馬は【4・1・0・2】と激アツ!

スプリンターズステークスでは、「セントウルS組だから狙う」だけではなく、レース内容+今回の枠順を丁寧に見ていくことで、本当に買うべき1頭が見えてくるはずです。

今年の該当馬
まだ枠順は発表されていませんが、「前走セントウルS5着以内」「前走4角5番手以下」の2点に該当すする馬は カンチェンジュンガ、トウシンマカオ の2頭です。カンチェンジュンガの全成績は【6・0・0・14】でまさにピンかパー。本命では狙いづらい成績となっているので、内枠に入れば積極的に狙っていきたいのは昨年も2着に好走しているトウシンマカオの方かなと考えています。

② 前走がハンデ戦で斤量55.5~58.5kg負担

侮れない存在!ハンデ戦組からの好走傾向に注目
スプリンターズステークスでは、セントウルステークスに次ぐステップレースとしてハンデ戦(特に北九州記念やCBC賞)を経由してきた馬が存在感を放っています。
※今年はサマースプリントシリーズ内のレース間隔の変更があり、多少の影響はあるかもしれません。

データ①:前走がハンデ戦かつ斤量55.5~58.5kgだった馬
過去10年で、前走がハンデ戦で斤量55.5kg~58.5kgを背負っていた馬の成績は
👉【3・1・2・11】で勝率17.6%、複勝率35.3%と、十分に馬券対象として狙える水準の成績を残しています。

データ②:その中で「同年に芝1200〜1400mのOP勝ち」がある馬に限定すると…
さらにその中でも、
同年に芝1200〜1400mのオープンクラスを勝利していた実績馬に限定すると、
👉【3・1・2・4】で勝率30.0%、複勝率60.0%と、一気に好走率が跳ね上がります

▶考えられる要因:
① 重い斤量で好走してきた=「完成度」「能力」「充実度」が高い
ハンデ戦において55.5~58.5kgという斤量を課されるということは、そもそも陣営・ハンデキャッパーから一定以上の能力を認められている証拠です。その斤量で好走、あるいは健闘した馬は、完成度の高さや仕上がりの良さが見込まれ、GⅠの舞台でも臆することなく走れる下地が整っていると考えられます。
② 同年のOP勝ち実績が「裏付け」となる
一方で、同年に芝1200~1400mのOPクラスで勝っている実績は、短距離GⅠで求められるスピード・位置取り・瞬発力を既に証明している材料となります。ハンデ戦の成績だけでは評価しづらい場合でも、このOP勝ちがあることで、「能力面の信頼度」が一気に高まるのです。
③ 人気の盲点になりやすく、妙味が大きい
ハンデ戦組はセントウルS組やGⅠ路線組に比べて人気になりにくい傾向があります。しかしデータが示すように、条件さえ揃えば十分に通用するポテンシャルを秘めており、人気の盲点として高回収率を狙える狙い目ゾーンでもあります。

結論:ハンデ戦組でも条件次第で一変アリ!
✅ 前走がハンデ戦(斤量55.5〜58.5kg)でも【3・1・2・11】と好走多数
✅ その中でも、同年に芝1200〜1400mのOP勝ち馬に絞れば【3・1・2・4】で複勝率60%
✅ スピード・仕上がり・実績の裏付けがあれば、堂々と本命・対抗クラスの評価も可能

スプリンターズステークスでは、いわゆる王道ステップだけでなく、「実力と実績を兼ね備えたハンデ戦組」も、展開や枠順次第で上位争い可能な存在です。
今年もこの条件に該当する馬がいれば、ぜひチェックしておきたいですね!

今年の該当馬
今年の出走予定馬で該当する馬は ヤマニンアルリフラ のみとなっています。現状、この馬が出せるタイムは1分8秒前後が限界ですが、当日時計の掛かる馬場ならワンチャンスあってもおかしくないと思います。何より確実に人気薄が想定されるので妙味十分です。

③ 同年のオーシャンステークス勝ち馬

中山実績が活きる!オーシャンS勝ち馬の好走傾向に注目
スプリンターズステークスと同じ中山芝1200mで行われるのが、春のGⅢ・オーシャンステークスです。このレースを同年に制した馬たちが、秋の本番=スプリンターズSでも結果を出している傾向が見られます。

データ:オーシャンステークス勝ち馬のスプリンターズS成績
過去10年のスプリンターズステークスにおいて、同年のオーシャンSの勝ち馬が出走してきたケースでは、【1・4・0・1】連対率83.3%という非常に高い好走率を記録しています。
※わずか6頭の出走ながら、5頭が連対という異例の好成績です。

▶考えられる要因:
① コース完全一致で適性の裏付けがある
オーシャンステークスもスプリンターズステークスと同じ中山芝1200mで行われるため、同レースの勝ち馬はすでに「コース適性」を証明済み。
特にこのコースはスタート後に急坂がある特殊な形状で、「スタートダッシュ」「スピードの持続力」「最後の急坂での粘り」といった複数の要素が求められるため、同コース勝ち=再現性が高いと考えられます。

② 春の時点で完成されている=能力上位の可能性
春の重賞で勝ち切ることができるというのは、同世代・同路線の中でもスピード・完成度・状態面が頭ひとつ抜けていた証拠でもあります。そのまま夏を順調に越えて秋のGⅠに向かってくる場合、調整がうまくいっていればGⅠでも通用するレベルに達していると考えられるでしょう。

結論:中山芝1200mの「春の実績馬」は秋でも信頼!
✅ オーシャンS勝ち馬はスプリンターズSで【1・4・0・1】と好走多数
✅ コース適性・完成度・ローテ面すべてに裏付けあり
✅ 出走してくれば人気に関わらず必ずチェックすべき存在!

人気や直近の成績だけでは見落とされがちな春の実績ですが、「中山芝1200mで勝っている=GⅠでも再現可能な走りができる」という視点は、スプリンターズSの予想において非常に有効です。

今年の該当馬
今年の該当馬は ママコチャ です。ママコチャは2年前のスプリンターズステークス勝ち馬で、現在重賞で4レース連続で馬券圏内に好走中と確かな先行力と安定感が武器となっています。馬自身の能力面でも過去のデータ面でも必ず評価に入れておきたい1頭です!

消しデータ

① 前走が札幌・函館に出走

夏の北海道組は不振傾向!? スプリンターズSで避けたいローテとは
スプリンターズステークスでは、夏のローカル開催を使ってきた馬も多く出走してきますが、中でも札幌・函館を経由してきた馬は成績的に非常に厳しい状況が続いています。

データ:前走が「札幌」または「函館」のレースだった馬
過去10年で、前走が札幌もしくは函館のレースだった馬の成績は【0・1・5・42】
👉 勝率0%、連対率2.0%、複勝率12.5%と、かなりの不振傾向が見られます。

▶考えられる要因:
① タフな洋芝 → 高速決着への適応力に差
札幌・函館は「洋芝」を使用しており、一般的に本州の芝よりも時計がかかりやすく、スピードよりパワーや持久力を問われる傾向にあります。
一方でスプリンターズステークスが行われる中山芝1200mは開幕週かつ野芝主体で高速馬場になりやすく、芝質の違いにより、求められるスピード性能が全く異なるのです。そのため、北海道でのパフォーマンスがそのまま通用しづらい環境になっています。

② 輸送距離・調整面での難しさ
札幌・函館から中山への輸送は距離が長く、輸送時間も長いため、コンディション面に不安が出るケースも珍しくありません。特に夏の札幌・函館開催後のローテーションは、滞在調整から一転して長距離輸送になるため、
そのギャップに苦しむ馬が多いとも考えられます。

▶ただし、条件を満たせば“例外的に走る”パターンも!
前述のように不振傾向が強い「札幌・函館組」ですが、
以下の3つの条件を満たす馬に限れば、成績は一変します。

前走がキーンランドカップ
前走5着以内
今回スプリンターズSで1~4枠に入る

この条件に該当する馬の成績は
👉【0・1・5・7】複勝率46.2%と、不振傾向とは打って変わって、馬券圏内率が大幅に上昇します。

結論:夏の北海道経由=軽視ではなく、“条件付き”で評価を
✅ 札幌・函館からの直行組は【0・1・5・42】と全体的に不振
✅ 芝質の違いや輸送の影響でGⅠでは厳しい結果が目立つ
✅ ただし「キーンランドC・5着以内・1〜4枠」の3条件を満たせば【0・1・5・7】と好走多数!

今年も札幌や函館経由で出走してくる馬は数頭いる見込みですが、
一律に軽視するのではなく、「該当条件を満たしているかどうか」で評価の可否を見極めるのが賢い戦略です。

■今年の該当馬
今年の該当馬は ウインカーネリアン、カピリナ、ナムラクレア、ペアポルックス の4頭です。4頭の中で、ペアポルックスウインカーネリアンは前走キーンランドカップでそれぞれ2着、5着なので1~4枠に入れば馬券妙味含めて狙ってみても面白いかもしれません。逆に、カピリナナムラクレアは前走函館スプリントステークスからの直行なので、ある程度人気を背負いそうな想定オッズになっていますが、データで見ると好走は難しいローテーションになっています。

まとめ

スプリント界の頂点を決める秋のGⅠ・スプリンターズステークス。
過去10年のデータからは「前走セントウルS組」「ハンデ戦で好走してきた実績馬」などが狙い目であることが浮かび上がってきました。さらに、洋芝経由の札幌・函館組は不振傾向ですが、条件を満たせば例外的に走るケースも見られます。


本命は ママコチャ です。前走はセントウルSで4角3番手と、「4角5番手以下」という好走データには当てはまりませんが、2枠という好枠に入ったことと、今年のオーシャンSを制している点を信頼して本命とします。対抗は トウシンマカオ です。前走セントウルSで、4角9番手から脚を伸ばす内容。過去データでは「セントウルSで差して好走→スプリンターズSでも好走」という流れが多く見られるため、舞台適性は十分にあります。一方で今回は6枠と外寄りになってしまい、内枠有利の傾向を考えると割引は必要です。それでも昨年のスプリンターズSで結果を残した実績を考えれば、外枠の不利を跳ね返す可能性を秘めた対抗評価としました。穴馬で注目したいのは ヤマニンアルリフラ です。過去10年で【3・1・2・4】と高確率で好走している「前走ハンデ戦で斤量55.5~58.5kgを背負い、かつ同年の芝1200~1400mのOP勝ち実績あり」という条件に合致します。枠は外めですが、展開が向けば一発の可能性も十分。穴馬として押さえておきたい存在です。

◎ ④ ママコチャ
〇 ⑪ トウシンマカオ
穴 ⑫ ヤマニンアルリフラ


以上になります。
スプリンターズステークスの予想の参考にしてみてください!


タイトルとURLをコピーしました