【七夕賞2025予想】~一週遅れの七夕に遅れてきた新星誕生か!?~

重賞予想

2025年7月13日(日)に福島競馬場で行われるGⅢ七夕賞。毎年、夏の福島の風物詩として七夕の時期に行われるハンデ戦。「サマー2000シリーズ」の対象レースとして第2戦に指定されていて、シリーズチャンピオンを目指す馬たちが集います。昨年は前走メトロポリタンステークス2着のレッドラディエンスが中団から差し切って優勝。ハンデ重賞らしく人気薄の激走が多い夏の名物レースを過去10年の結果から好走馬の共通点を探っていきます。

本命馬

ドゥラドーレス

この馬の母ロカは「天才少女」と呼ばれ、叔父にディープインパクトを持つ超良血馬です。繁殖牝馬としても優秀で、有馬記念を制したレガレイラを輩出しています。本馬はその第2子にあたります。
デビュー戦の東京芝1800m新馬戦は、上がり最速の末脚で快勝。続くセントポーリア賞も同じく上がり最速で連勝しました。毎日杯では1番人気に推されながら3着に敗れましたが、出遅れて後方からの競馬となり、直線も進路が狭く不完全燃焼の内容でした。その後、2勝クラスを突破し挑んだ菊花賞は4着。重賞未勝利で距離も長い中、上々の結果を残しました。しかし、その後1年8ヶ月の長期休養に入り、復帰戦の江の島ステークスはスローからの末脚勝負で快勝しましたが、レース後に屈腱炎が判明し再び長期離脱となりました。1年4ヶ月ぶりとなったオクトーバーステークスは11着と大敗しましたが、復帰2戦目の小倉日経賞で差し切り勝ちを収め、復調を感じさせました。さらに古馬初重賞のエプソムカップでは2着に好走。スタートの不利を克服し、直線で馬群を縫って末脚を伸ばしました。
過去10年間で前走がエプソムカップの馬は【2・0・0・19】とやや苦戦傾向ですが、当日3番人気以内に支持された馬に限れば【2・0・0・1】と好成績を残しており、本馬にも期待が持てます。

特注データ

買いデータ

① 前走が芝1800~2200mのGⅡ・GⅢで5番人気以内

過去10年で、前走が芝1800m~2200mのGⅡ・GⅢで5番人気以内だった馬は【6・4・0・16】と好成績を収めています。さらに「今回も5番人気以内」「斤量57キロ以上」という条件を満たした馬の成績は【6・2・0・2】と、勝率60%、連対率80%という驚異的な好成績を残しています。

この好走傾向の背景にはいくつかの要因が考えられます。
まず、前走で重賞かつ一定の人気を集めた実績があることは、能力・勢いともに高いレベルにある証拠です。そこに加えて、今回も5番人気以内に支持されていることから、引き続き陣営の仕上がりや調教過程が好調で、信頼されているといえます。
さらに注目すべきは「斤量57キロ以上」という点です。ハンデ戦でありながら重い斤量を課されているということは、それだけ実力を評価されている証拠です。実際にこの条件をクリアした馬たちは、その評価通りに走っている結果といえるでしょう。
つまりこのデータからは、「能力が高く」「近走内容も良好で」「今回も支持を受けている」馬が、ハンデに打ち勝ち好走しているという構図が浮かび上がります。七夕賞で馬券を組み立てる上では、非常に信頼できるファクターとなりそうです。

※今年の該当馬は ドゥラドーレス のみす。

② 前走が右回りのOP特別に出走

過去10年で前走が右回りのオープン特別だった馬の成績は【1・3・2・8】と、馬券圏内率が約43%と高水準となっています。さらに「斤量55キロ以下」という条件を満たした馬の成績は【1・3・1・3】と、複勝率71.4%と非常に高い数字を示しています。

この傾向から考えられる要因は、「展開利を活かせる器用さ」と「斤量の恩恵」の両立にあります。
まず、右回りのオープン特別でしっかりと結果を出してきた馬は、小回りコースでの機動力や立ち回りのうまさがあるタイプが多く、福島芝2000mという特殊な舞台にフィットしやすいです。
そこに「斤量55キロ以下」という軽ハンデの条件が加わることで、直線の短い福島でも一瞬の脚を活かせる場面が増え、展開に恵まれた際には上位争いに食い込むだけの余地が生まれます。特にハンデ戦では、軽量馬がスムーズに先行したり内を立ち回って粘り込むパターンがよく見られるため、この組み合わせは非常に効果的です。
このデータからは、能力だけでなく「斤量」「枠順」「展開」など複数の要素が噛み合うことで高確率の好走に繋がっていることが読み取れます。七夕賞における軽量組の伏兵として、ぜひ注目しておきたい条件といえるでしょう。

※今年の該当馬は ダンテスヴュー のみです。今年大穴をあけるのはこの馬かもしれません。

③ ハンデ57~57.5キロ

過去10年で、斤量が57〜57.5キロの馬が【8・3・1・27】という好成績を残しており、勝ち馬10頭中8頭がこの斤量レンジから出ています。これは、七夕賞で馬券を組み立てるうえで非常に重要なデータと言えるでしょう。さらに「5番人気以内」かつ「前走10着以内」という条件まで絞り込むと成績は【83・0・3】となり、該当馬が出走した年は必ず連対馬が出ているという、非常に強力なデータとなっています。

この好成績の理由は「能力・人気・勢いがそろった馬」にしか該当しない、非常にバランスの取れた条件だからです。
まず、斤量57~57.5キロは、重賞実績がありながら過剰な負担を課されていない馬が多く、力とハンデのバランスが絶妙なゾーンです。さらに、当日の人気が5番人気以内ということは、調子や仕上がりが良好で、陣営の期待も高く、ファンからも支持されている証拠です。そして前走10着以内という条件が、近走の不振や調子落ちがなく、順調に臨戦できていることを示しています。
これらの要素がかみ合うことで、七夕賞のような波乱含みのハンデ戦でも安定して結果を出しやすく、連対率が極めて高くなっているのです。
このデータは、七夕賞でどの馬を中心に据えるか迷ったときの強力な指針になります。該当する馬が出走している年は必ず連対馬が出ていることからも、馬券の軸として非常に信頼できる条件と言えるでしょう。ぜひ注目してみてください。

※今年の該当馬はここでも ドゥラドーレス のみとなっています。

④ 母父ディープインパクト

過去10年で、母父がディープインパクトという血統背景を持つ馬の成績は【1・3・1・3】と、複勝率71.4%と優秀な結果を残しています。さらに「斤量57キロ以下」という条件を満たした馬の成績は【1・3・1・1】と、複勝率83.3%という非常に高い好走率を記録しています。

この好成績の背景には、「血統による瞬発力と軽量ハンデのバランス」が大きく関わっていると考えられます。
母父ディープインパクトの馬は、瞬時に加速できるセンスや切れ味を備えており、小回り・直線平坦で一気に勝負が決まる福島芝2000mでは、その特性が非常に活きやすいです。そして「斤量57キロ以下」という条件が加わることで、持ち味であるスピードや軽快さがさらに引き出され、最後のひと伸びにつながっているといえるでしょう。
また、ハンデ戦では「斤量が1キロ違うだけで結果が変わる」と言われるほど斤量差が重要ですが、この条件に当てはまる馬は、能力と斤量のバランスが絶妙に噛み合っており、走りやすい状況にあると考えられます。
このように、母父ディープインパクト×斤量57キロ以下という組み合わせは、七夕賞における“走るパターン”の一つとして見逃せないファクターです。狙い目の血統+斤量条件として、ぜひ注目しておきたいです。

※今年は該当馬がいないので来年以降要チェックです

消しデータ

① 前走が目黒記念

過去10年で、前走が目黒記念だった馬の成績は【0・1・0・12】と、わずか1頭しか馬券圏内に入っておらず、かなり苦戦傾向が見られます。

この結果から考えられる主な要因は、「距離・展開・レース間隔」のズレにあります。
まず目黒記念は東京芝2500mという長距離戦で、直線が長くスローからの瞬発力勝負になりやすい舞台です。一方で、七夕賞は福島芝2000mという小回り・タフなコースで、先行力や機動力、持久力が問われるレースです。このコース形態の違いによって、目黒記念で好走していたタイプが七夕賞で力を発揮しづらくなっている可能性があります。
さらに、目黒記念は5月末の開催で、七夕賞までの間隔が約1か月少々と中途半端に短く、疲労が抜けきらないまま出走してくるケースも見受けられます。特に目黒記念は斤量が重く、スタミナを消耗する一戦でもあるため、その反動が七夕賞に影響しているとも考えられます。
こうした点から、目黒記念組は七夕賞では割引が必要な傾向にあり、実績や人気だけで安易に評価するのは危険といえるでしょう。

今年の該当馬は ニシノレヴナント のみです。

② 1番人気

過去10年で、1番人気馬の成績は【1・2・0・7】と、勝率10%、連対率30%と振るわず、信頼度が高いとは言えない結果になっています。一方で、条件を絞って「斤量57キロ以上」かつ「5歳以下」に限ると【1・2・0・0】と、馬券圏内率100%という安定した成績を残しています。

この好成績の理由としては、まず「斤量57キロ以上」という点が、ハンデキャッパーから能力を高く評価されている証であり、実力の裏付けがある馬であることを示しています。そして「5歳以下」という条件は、競走馬としてのピークにある年齢であり、充実した状態で重い斤量を克服できるパワーやスタミナが残っていると考えられます。
七夕賞はハンデ戦特有の難しさがあり、人気馬が力を発揮しづらい一方で、この条件に該当する馬は「能力・勢い・年齢・仕上がり」のバランスが整っており、1番人気に見合う走りをしやすい傾向があると言えるでしょう。
このように、1番人気だからといって全幅の信頼はできませんが、「57キロ以上のハンデを課される実力馬」で「まだ若くピークの5歳以下」であれば、高い信頼度を持って狙える条件となります。馬券検討の際は、この絞り込みが有効なポイントとなりそうです。

※今年の該当馬は想定オッズではありますが ドゥラドーレス になりそうです。

③ 馬番1番

過去10年で、馬番1番の成績は【0・0・0・10】と、1頭も馬券圏内に入っていません。これは明らかに苦戦傾向が出ていると言えます。

この要因として考えられるのは、福島芝2000mの「内枠の難しさ」にあります。福島競馬場は小回りコースでコーナーがきつく、特に七夕賞が行われる時期の馬場は内側が荒れやすく、芝の状態が悪化していることが多いです。そのため、最内枠の馬はスタートから包まれて位置取りが難しくなったり、直線でも進路を確保しづらくなり、力を発揮しきれないケースが目立ちます。
また、七夕賞はハンデ戦かつペースが流れやすいレースのため、無理に前に行っても苦しく、後ろに控えても内に閉じ込められやすいという「八方ふさがり」になりがちな枠順です。
このように、馬番1番は「荒れた内ラチ沿い」「進路取りの難しさ」という不利が重なり、結果に結びつきにくい傾向があります。七夕賞で馬券を組み立てる際は、最内枠の取捨には注意が必要です。

※今年の該当馬は ドラゴンヘッド です。相手関係も含めて好走は難しそうです。

まとめ

本命は1番人気ではありますが、買いデータ2つに該当し逆らい難い ドゥラドーレス 。本馬は成績不振の6歳以上の1番人気ではありますが、2度のケガでトータル約3年間の休養を余儀なくされた事で、キャリアがまだ10戦と馬体はまだまだフレッシュです。鞍上が直近10年間の七夕賞で4勝している戸崎騎手というのも評価できるポイントです。対抗には買いデータ②に該当した穴馬 ダンテスヴュー 。鞍上は直近10年間の七夕賞で3度馬券に絡んでいる内田博騎手で、内1回は11番人気を3着に持ってきているのも心強い。今年、穴を開けるのはこの馬か!?

推奨馬券
馬連 3 ー 15
ワイド 3 ー 15

以上になります。
七夕賞の予想の参考にしてみてください!


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