2024年10月27日(日)に東京競馬場で行われるGⅠ・天皇賞秋。スターホースが一堂に会する中距離最強馬決定戦として、このレースの勝ち馬がその年のJRA賞年度代表馬に選出されるケースが多々あり、2022年と2023年を連覇したイクイノックスは、両年とも年度代表馬のタイトルを獲得。さらに、2021年の優勝馬エフフォーリア、2020年の優勝馬アーモンドアイも、それぞれ同年の年度代表馬に選出されています。昨年は先述のイクイノックスが単勝1.3倍の圧倒的1番人気として臨み、1分55秒2のレコードで圧勝。人気に応えGⅠ5連勝を飾りました。そんな今年の競馬界の顔になるような馬が出てくるレースを過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていきます。
本命馬
レーベンスティール
新馬戦は皐月賞馬ソールオリエンスに敗れたもののクビ差の2着と能力の高さは示すことができました。その後、未勝利、1勝クラスを圧勝して臨んだ重賞初挑戦となるラジオNIKKEI賞は後方から上り最速の末脚で3着に好走。次走のセントライト記念でソールオリエンスを1馬身以上離しての圧勝で重賞初勝利。4走前と3走前は海外初挑戦と帰国初戦という事もあってか2連敗。陣営からも状態が良くなかったというコメントもあり、度外視で良いでしょう。前々走のエプソムカップは59キロの重斤量を背負っての快勝。復活を予感させる勝利でした。秋初戦となる前走のオールカマーも勝利。2連勝で重賞3勝目としました。能力、精神面共に成長を感じさせる好内容でした。今回GⅠ初挑戦となりますが、素質と成長を考えれば一気の初勝利も可能性は十分にあると思います。鞍上のルメール騎手が現在GⅠ連勝中というのも大きなプラス材料です。ここからはレーベンスティールを本命に推せる理由、他に狙える馬を有力なデータと共に紹介していきます。
特注データ
好走必須データ
① 3~5歳
② 上り33.6秒以内で勝利経験がある
③ 前走がGⅠ、もしくはGⅡだった
④ 前走の馬体重が480キロ以上
⑤ 当日の単勝オッズが5番人気以内
馬名 | ① | ② | ③ | ④ | ⑤ |
---|---|---|---|---|---|
キングズパレス | 〇 | 〇 | × | 〇 | × |
サトノエルドール | × | 〇 | × | × | × |
ジャスティンパレス | 〇 | × | 〇 | × | × |
シルトホルン | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
ステラヴェローチェ | × | × | 〇 | 〇 | × |
ソールオリエンス | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
タスティエーラ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
ダノンベルーガ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
ドウデュース | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
ニシノレヴナント | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
ノースブリッジ | × | × | 〇 | 〇 | × |
ベラジオオペラ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ホウオウビスケッツ | 〇 | × | 〇 | 〇 | × |
マテンロウスカイ | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
リバティアイランド | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
リフレーミング | × | 〇 | × | × | × |
レーベンスティール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
買いデータ
① 前走が同年国内春GⅠで1~2番人気
中距離最強馬決定戦というだけあり、夏の休養を挟んで直行で臨んできた実績馬が成績を残しています。過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【6・5・3・2】と人気馬中心ですが、抜群の安定感を持っており現在5年連続で該当る馬は全頭馬券内に好走しています。当日、不利の大きい大外枠に入ったシャケトラを除くと、馬券外に敗れたのは2018年のスワーヴリチャードのみなので、まずはこのデータに該当する馬を軸に馬券を組み立てるのが得策です。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は ジャスティンパレス、ドウデュース の2頭です。2頭とも前走の宝塚記念で掲示板外に敗れていますが、雨に泣かされた感が否めません。特に年内での引退を表明しているドウデュースの巻き返しに期待したいところです。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2016年 | 2着 | リアルスティール | 7番人気 | 13.0倍 |
2017年 | 1着 | キタサンブラック | 1番人気 | 3.1倍 |
15着 | シャケトラ | 11番人気 | 30.6倍 | |
2018年 | 10着 | スワーヴリチャード | 1番人気 | 2.5倍 |
2019年 | 1着 | アーモンドアイ | 1番人気 | 1.6倍 |
2着 | ダノンプレミアム | 3番人気 | 9.5倍 | |
2020年 | 1着 | アーモンドアイ | 1番人気 | 1.4倍 |
2着 | フィエールマン | 5番人気 | 17.4倍 | |
3着 | クロノジェネシス | 2番人気 | 4.4倍 | |
2021年 | 1着 | エフフォーリア | 3番人気 | 3.4倍 |
2着 | コントレイル | 1番人気 | 2.5倍 | |
3着 | グランアレグリア | 2番人気 | 2.8倍 | |
2022年 | 1着 | イクイノックス | 1番人気 | 2.6倍 |
3着 | ダノンベルーガ | 4番人気 | 7.3倍 | |
2023年 | 1着 | イクイノックス | 1番人気 | 1.3倍 |
2着 | ジャスティンパレス | 6番人気 | 35.1倍 |
② 今回1~2番人気の関東馬
過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【6・1・2・0】で現在該当馬が8年連続で馬券内に好走しています。
今年の出走予定馬でこのデータに該当しそうな馬は レーベンスティール となっています。更に、レーベンスティールに騎乗予定のルメール騎手は現在天皇賞秋において6年連続で騎乗馬を馬券内に持って来ていて、鬼に金棒となっています。①と②のデータで馬券の軸を組むのが最適かと思います。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2014年 | 3着 | イスラボニータ | 1番人気 | 2.8倍 |
2016年 | 1着 | モーリス | 1番人気 | 3.6倍 |
2017年 | 2着 | サトノクラウン | 2番人気 | 4.0倍 |
2018年 | 1着 | レイデオロ | 2番人気 | 3.1倍 |
2019年 | 1着 | アーモンドアイ | 1番人気 | 1.6倍 |
2020年 | 1着 | アーモンドアイ | 1番人気 | 1.4倍 |
2021年 | 3着 | グランアレグリア | 2番人気 | 2.8倍 |
2022年 | 1着 | イクイノックス | 1番人気 | 2.6倍 |
2023年 | 1着 | イクイノックス | 1番人気 | 1.3倍 |
③ 穴データ
6番人気以下だった馬の成績は過去10年で【0・4・5・93】。この6番人気以下の馬を分析すると「5歳以下」「関西馬」「前2走以内にGⅡ以上で連対」この3点を付け加えると【0・4・0・7】で連対馬全てにこの条件が必要になります。今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は ベラジオオペラ、リバティアイランド の2頭ですが、この2頭は6番人気以下になりそうにないので今年は2着までは5番人気以内で決まる事になりそうです。
消しデータ
① 6歳以上
過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【0・0・0・47】で秋の古馬三冠競争全てで共通する事ですが、天皇賞秋も例外なく全く来ていないので切っていいでしょう。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は サトノエルドール、ステラヴェローチェ、
ノースブリッジ、リフレーミング の4頭です。
② 前走6着以下
過去10年で前走6着以下から連対した馬は5頭いますが、5頭とも全馬GⅠ連対馬でした。前走6着以下でGⅠ連対経験が無い馬は消していいでしょう。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は ニシノレヴナント、マテンロウスカイ の2頭です。
リ~カン的消し馬
競馬歴10年以上の当ブログ主が能力や調教の状態からメンバーの相手関係を見て消していい馬を紹介します。
キングズパレス、シルトホルン の2頭です。
まとめ
ここまで様々なデータを紹介してきましたが、当ブログでは複勝率100%の買いデータ②に該当した レーベンスティール を本命とします。対抗には買いデータ①に該当した今年で引退を表明している ドウデュース を推奨します。穴馬で注意が必要なのはこれも買いデータ①に該当した ジャスティンパレス を推奨します。
◎ レーベンスティール
〇 ドウデュース
注 ジャスティンパレス
消 キングズパレス、サトノエルドール、シルトホルン、ステラヴェローチェ、ニシノレヴナント、
ノースブリッジ、マテンロウスカイ、リフレーミング
以上になります。
天皇賞秋の予想の参考にしてみてください!