【天皇賞(春)2024予想】~伝統の長距離王者決定戦!春の盾は誰の手に!?~

GⅠ予想

2024年4月28日(日)に京都競馬場で行われるGⅠ天皇賞(春)。今年で168回目となる伝統の一戦。近年では、キタサンブラックフィエールマンタイトルホルダーなどがここを勝って、その後のGⅠでも活躍し、最優秀4歳以上牡馬に輝くケースが多い。そんな今後のGⅠ戦線にも直結する天皇賞(春)を過去10年の有力なデータを駆使して考察していきます。

先週の結果

本命に推奨したコガネノソラが回避となり、内枠に入ってほしかった対抗のクリスマスパレードが大外になってしまったと予想したことが上手くいきませんでした。”コガネノソラが出ていれば”、”クリスマスパレードが内枠なら”とタラレバを考えてしまうのが競馬ですが、引きずっていてもしょうがないので今週からまたGⅠが続くので切り替えて予想していきます。

注目馬

サリエラ 牝5 騎手:武豊 斤量:56キロ

全姉にサラキア、半兄にサリオスがいる良血馬。年齢は5歳だが体質が弱くここまでのキャリアが僅か8戦で全成績【3・2・1・2】と安定しています。初めて着外に敗れた3走前の新潟記念は、1週前に挫跖を発症して状態が万全でなかった事と、当日の猛暑が体の弱いこの馬に影響したのか直線で伸びを欠いて7着に敗退。2走前のエリザベス女王杯は後方3番手から上り最速の末脚で勝ち馬と0.3秒差の6着に敗退。内前有利の展開を考えると度外視でいいでしょう。前走のダイヤモンドステークスは初の長距離戦だったが、いつもより前目に付ける事が出来、最後はテーオーロイヤルに差されたがクビ差の2着に好走。長距離への適性を示した。鞍上が天皇賞(春)8勝、”平成の盾男”武豊に乗り替わるのも好材料か。最大の不安材料はやはり牝馬の成績が京都開催に限れば1986年以降【0・0・0・21】と約40年間、馬券内すらない事。それでも近年は牡馬と牝馬のGⅠでの成績に差が少なくなってきているので、鞍上の技術に導かれ歴史的好走を起こしてもおかしくはない。

テーオーロイヤル 牡6 騎手:菱田裕二 斤量:58キロ

新馬戦から3連敗を喫したが、敗因は距離。2400mに延長した未勝利戦で初勝利。次走、重賞初挑戦となった青葉賞で15番人気の低評価を覆して4着に好走。その後5ヶ月間の長期休養。復帰後から怒涛の4連勝でGⅢダイヤモンドステークスも勝利し重賞ウィナーに。次走、GⅠ初挑戦の天皇賞(春)では着差は付けられたもののタイトルホルダーディープボンドにつぐ3着に好走。その後、GⅡで5着、6着、ジャパンカップで14着と結果を残せない中、骨折が判明。約11ヶ月間の長期休養を余儀なくされた。復帰戦となるアルゼンチン共和国杯では、中団で折り合いに専念。最後は脚が止まって10着に敗れたが、それまでは上位争いを演じており復調を感じさせる内容だった。次走のステイヤーズステークスは、悠々と逃げたアイアンバローズにまんまと逃げきられたが上り最速の末脚で2着に久しぶりの好走。次走のダイヤモンドステークスは58.5キロの重斤量を背負いながら勝利。前走の阪神大賞典では2着馬に5馬身差を付ける圧勝。過密ローテーションが唯一の不安材料ではありますが、ここまでの3000m以上での成績が【3・1・1・0】。前走阪神大賞典1着で継続騎乗の馬の成績が【2・2・2・0】という事を考えると軸向きはこの馬だと思います。

本命馬

テーオーロイヤル

早速ですが、当ブログで本命に推奨する馬はテーオーロイヤルです。ここからテーオーロイヤルを本命に推せる材料や不安材料を含めた過去10年のデータを紹介します。

過去10年の特注データ

好走必須データ

菊花賞、もしくは天皇賞(春)で3着以内の実績がある

長距離GⅠは数が少なく、3歳時の菊花賞もしくは、過去の天皇賞(春)での好走歴はステイヤーとしての能力を測るのに重要なファクターとなり、過去10年の勝ち馬全てがこのデータに該当しています。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は シルヴァーソニック、タスティエーラ、ディープボンド、テーオーロイヤル、ドゥレッツァ の5頭。また過去167回のこのレース7以上優勝した馬は一頭もいないので、タスティエーラ、テーオーロイヤル、ドゥレッツァ。勝ち馬はこの3頭から選ぶのがベター。

買いデータ

前走が阪神大賞典1着

天皇賞(春)と最も親和性の高いレースは阪神大賞典となっており、単純に前走阪神大賞典組の成績で見ても【3・5・4・49】と前走レースの中で最も好走馬を出しています。更に前走阪神大賞典が1着で今回継続騎乗に限定すると【2・2・2・0】と該当する馬の全馬が3着以内に好走しています。

年度着順馬名人気
2016年3着シュヴァルグラン3番人気
2017年3着サトノダイヤモンド2番人気
2018年1着レインボーライン2番人気
2021年2着ディープボンド1番人気
2022年2着ディープボンド1番人気
2023年1着ジャスティンパレス1番人気

該当する馬が出走して来ればまず軸第一候補と考えていいと思います。
今年の該当馬は テーオーロイヤル です。このデータに該当してるだけでも馬券の軸に最適です。

消しデータ

前走が6着以下

格式が高いGⅠなだけあって前走で好走してきた馬が活躍しています。前走6着以下だった馬の成績は【0・2・0・49】で馬券に絡んだのは2016年の カレンミロティック と、2018年の シュヴァルグラン のみ。
馬券に絡んだこの2頭の共通点を探してみると、2頭とも過去の天皇賞(春)で3着以内に好走した経験があった。

天皇賞(春)好走歴成績勝率連対率複勝率単勝回収率複勝回収率
あり0-2-0-3/50.0%40.0%40.0%0%306%
なし0-0-0-46/460.0%0.0%0.0%0%0%
前走6着以下だった馬の過去の天皇賞(春)で3着以内の経験別成績

今年の出走予定馬で前走6着以下だった馬は、ウインエアフォルク、サヴォーナ、シルヴァーソニック、タスティエーラ、ディープボンド、ハピ、ヒンドゥタイムズ、メイショウブレゲの8頭だが シルヴァーソニック、ディープボンド は天皇賞(春)で3着以内の経験があり、タスティエーラ は菊花賞で2着の経験と鞍上が”マジックマン”モレイラという事を考えると、この3頭は相手には残しておいてもいいと思います。

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