2026年2月10日(火)に東京競馬場で行われるGⅢ・東京新聞杯。GⅢでもレベルは高く、2023年の東京新聞杯で2着に入ったナミュールは、同年のマイルチャンピオンシップを勝ってGⅠウイナーの座に上り詰めています。昨年は前走京都金杯2着のウォーターリヒトが大外一気で優勝。3番人気で重賞初制覇を飾り、その後のマイルチャンピオンシップでも3着に好走しています。そんな古馬マイル路線の主役候補がしのぎを削る注目の一戦を過去10年の結果から好走馬の共通点を探っていきます。
先週の結果
2026年の根岸ステークスは、本命インユアパレスが9着、対抗エンペラーワケアが6着、3番手評価ウェイワードアクトが7着と、印を打った上位評価馬が揃って敗退。内容的には悔しい結果になりました。
ただ、評価していた馬と同枠の馬が連対してくれたおかげで枠連が的中。狙った馬が走らなくても「枠の読み」が噛み合えば当たりに変わる――まさに枠連の醍醐味を強烈に感じたレースでした。
これで馬券的には3週連続の的中。ですが、今回は本命・対抗がどちらも掲示板外という結果でもあり、内容面では反省が残ります。ここは改めて気を引き締めて、来週以降の重賞に臨みたいところです。
そして今回の収穫は、勝ち馬のロードフォンスです。今回はトライアル仕上げと見ていた中で、しかも不利になりやすい1枠からの勝利。それでいて内容が強く、力でねじ伏せた印象でした。フェブラリーステークスでは必ず印を付けるべき1頭として、今後も注目していきます。
過去10年の傾向
ポイント① 内枠の大型馬が強い!!
東京新聞杯において、重要な要素が「内めの枠に入った大型馬」の好走率です。
具体的には、「今回1~5枠」かつ「馬体重500kg以上」の成績が【5・4・3・22】と好成績。
さらに当日5番人気以内に限ると【4・4・2・8】まで成績が上がり、連対率は約44%とかなり高い水準になります。
東京新聞杯は東京芝1600mで直線が長いとはいえ、序盤のポジション取りやコーナーの立ち回りでロスが出ると最後の伸びに影響します。その点、内枠を引いた大型馬は「立ち回りのロスを減らしつつ、パワーで押し切れる」ケースが多く、データにもそれが表れているのかもしれません。
■今年の該当馬
当日の馬体重はまだ確定していませんが、本日発表された枠順、前走の馬体重から判断すると、今年この条件に該当しそうなのは エルトンバローズ、トロヴァトーレ、マジックサンズ の3頭です。馬体重が発表されてからの最終的な判断は必要になりますが、データ派としては、本命~対抗はこの3頭から選んでも十分に筋が通ると思います。
ポイント② 4歳が主役のレース!!
東京新聞杯は、過去10年の年齢別成績を見ると4歳馬が圧倒的に強いレースです。
4歳馬の成績は【5・6・5・32】で、3着以内馬延べ30頭のうち16頭が4歳。つまり、馬券内の半分以上を4歳が占めている計算になります。
4歳馬の中でも特に狙い目なのが、「当日5番人気以内」かつ「1~6枠」に入った馬です。
この条件に当てはまる4歳馬は、過去10年で【5・4・0・10】。
該当馬の約半数が2着以内に好走しており、データ的にはかなり信頼できる“勝ち筋”と言えます。
■今年の該当馬
今年出走予定の4歳馬の中で、現時点で当日5番人気以内が濃厚なのは マジックサンズ のみ。つまり、今年の東京新聞杯はデータ通りに組み立てるなら、まずこの馬が中心になります。あとは、金曜日の枠順発表が最大のチェックポイントです。マジックサンズが1~6枠に入るようなら、過去10年の好データにきっちり当てはまり、重い印を打つことができます。
ポイント③ 7~8枠は明確に不振
過去10年の枠順データを見ると7~8枠がかなり苦しいレースです。
成績は【0・1・4・35】で、勝ち馬はゼロ。馬券圏内に入ったのも5頭だけと、外枠勢は基本的に割り引きが必要になります。理由として考えられるのが、2月からDコース替わりになる点です。
この時期は内柵が最も外側に設置されるため、外枠の馬はどうしても外々を回され、距離ロスが大きくなり、直線勝負の前に消耗しやすいという競馬になりやすいです。結果として、外枠不振の傾向がハッキリ出ているのだと思われます。
それでも7~8枠から好走した5頭の共通点は「4歳馬」「単勝15倍未満」「前走GⅠor東西金杯」。つまり、外枠からでも走れるのは「若くて能力上位」「主要ステップ」で臨むようなタイプに限られる、ということです。
今年の出走予定馬で、この“外枠好走の例外条件”に当てはまるのはマジックサンズのみです。
そのため、仮にマジックサンズが外枠に入っても、データ上は「外枠でも押さえる価値がある」存在になります。
逆に言えば、それ以外の馬が7~8枠に入った場合は、思い切ってバッサリ切るという判断も十分アリです。外枠不振がこれだけ明確なら、取捨をシンプルにして回収率を狙う方が合理的だと考えます。
本命馬
④ マジックサンズ
2歳7月の函館芝1800m新馬戦でデビューし、スタートこそ微妙でしたが中団外目で脚を溜め、3コーナーから進出して直線で一気に抜け出す強い内容で快勝しました。続く札幌2歳ステークスでも同様にスタートは速くありませんでしたが、中団外で悠々と構えて直線で末脚を爆発させて重賞制覇。このときの2着が後に阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、桜花賞2着のアルマヴェローチェであり、その馬を負かしている点は大きく評価できます。ホープフルステークスでは2番人気に推されながらトモを痛めて十分な調教が積めなかった影響で16着と大敗しましたが、直行となった皐月賞では16番人気という低評価を覆し、上がり最速の末脚で6着まで追い上げ、休み明けとしては上々の内容でした。続くNHKマイルカップでもハイペースで差し有利の展開を馬群を捌きながら伸びて上がり最速で2着と好走しており、末脚の破壊力は世代トップクラスといえます。一方で、秋初戦の富士ステークスはスローペースで折り合いを欠き、控えた馬に展開が向かず10着、マイルチャンピオンシップも同様に流れが向かず8着に敗退しました。総じて、速い流れになって差し・追い込み有利の展開になったときにこそ真価を発揮するタイプであり、NHKマイルカップのようなハイペース戦になれば再び大きく浮上してくる一頭だと考えられます。
まとめ
◎ ④ マジックサンズ
4歳馬で、今年のメンバーの中でも“データ的に最も買いやすい”ど真ん中の存在です。2枠4番ならロスなく運べますし、前走の馬体重も524kgと「内枠×大型馬」にも合致しそうなのが強みです。GⅠで2着があるように能力も証明済みで、ここは素直に本命にします。
○ ⑤ エルトンバローズ
相手筆頭は実績上位のこの馬。マイルCSで2着の実績があり、先行して最後まで踏ん張れるのが武器です。枠も3枠で立ち回りやすく、馬体重も前走514kgと「内枠×大型馬」に合致。軸の相手として最も計算しやすいので対抗に据えます。
▲ ⑩ エンペラーズソード
過去10年で好成績【3・1・0・8】の「前走3勝クラス1着」に該当する昇級馬です。今回と同舞台の秋色Sを勝ち切ってここへ。展開ひとつで一気に馬券圏内まで届く可能性があります。3番手はこの馬で決まりです。
☆ ⑥ オフトレイル
前走マイルCSで4着とGⅠで通用する脚を見せています。東京の長い直線で“最後のひと伸び”が活きるタイプで、相手関係に関わらず追い込んで来れる末脚が魅力。
△ ⑫ ウォーターリヒト
前走マイルCSで3着。昨年の当レースを勝利しており、地力は十分です。6枠ならギリギリ外すぎず、差しが届く流れなら押さえ必須です。
<買い目>
単勝 ④,⑤
枠連 2⃣ ー 3⃣5⃣6⃣
以上になります。
東京新聞杯の予想の参考にしてみてください!
おまけ きさらぎ賞推奨馬
2026年のきさらぎ賞は、過去10年で「前走が重賞で3着以内」の馬が【3・2・2・7】と好成績という点が、まず大きな軸になります。今年この条件に当てはまるのは、ゴーイントゥスカイとゾロアストロの2頭です。
■今年の該当馬
今年この条件に当てはまる ゴーイントゥスカイ、ゾロアストロ の2頭の中でも、特にゾロアストロは、京成杯の予想ブログで本命に挙げたグリーンエナジーの推奨理由として紹介した、「2歳戦」「1800m以上」「上がり3F:33秒9以下」「0.4秒差以上の勝ち」「上がり5F:57秒台」という“名馬級の記録”をクリアしている点が魅力です。ここをきっちり2着以内で賞金加算できれば、今後GⅠの舞台に進むうえでもローテが組みやすくなりますし、「前走重賞好走」という意味で、軸としての信頼度はかなり高いと見ています。



