2026年4月5日(日)に阪神競馬場で行われるGⅠ・大阪杯。2017年にGⅠに昇格し、GⅠ7勝のキタサンブラックなど中距離路線の一流馬がそろうようになりました。2024年の勝ち馬ベラジオオペラは、次走の宝塚記念でも3着に好走。同2着のローシャムパークは、同年秋のブリーダーズカップターフで勝ち馬とクビ差の2着に健闘するなど、今後の国内外のビッグレースを占ううえでも見逃せない一戦です。昨年は2番人気のベラジオオペラが先行抜け出しで優勝。大阪杯2連覇を飾りました。そんな春の中距離王者決定戦を過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていきます。
先週の結果
2026年の高松宮記念は、本命ジューンブレアが17着、対抗ヤマニンアルリフラが14着。春GⅠ開幕戦としては散々なスタートとなってしまいました。結果だけ見れば完敗で、素直に反省の一戦です。
本命ジューンブレアは、どれだけ能力が高くても、中京芝1200mで大外から好走するのは不可能に近い――その現実を思い知らされました。対抗ヤマニンアルリフラは、まずスタートで出負けして後方からの競馬に。さらに、最初のコーナーで不利を受けてラチに接触してしまい、能力を出す以前に競馬になりませんでした。データ的な後押しはあったものの、スプリントGⅠは一瞬の不利が致命傷になります。今回はその典型で、悔しいですが割り切るしかありません。今週はいよいよ豪華メンバーが揃った大阪杯。切り替えて、しっかりと好走馬を本命に挙げられるように、精度を上げて予想していきます。
過去10年の傾向
ポイント① 前走GⅠ・GⅡの5歳馬が強い!!
GⅠ昇格後の過去9年で、「前走が海外含むGⅠ・GⅡの5歳馬」の成績は【6・5・3・30】。
勝率も高く、3着以内も安定して出ています。大阪杯は「本番級の相手」を経験してきた5歳馬が、力を素直に発揮しやすいレースと言えそうです。
さらにこれを「当日5番人気以内」かつ「関西馬」で限定すると【4・3・1・8】。
昨年はこの条件に該当した馬がワンツーフィニッシュだったように、軸としての信頼度が一段上がるゾーンです。
■今年の該当馬
今年この条件に該当する可能性があるのは ダノンデサイル、メイショウタバル の2頭です。ただ、ここで大事な注意点があります。このデータで馬券圏内に好走した8頭は、全頭が「鞍上の継続騎乗」でした。大阪杯は仕掛けどころが難しく、隊列やペースの読みもシビアになりやすいレースなので、ここは「人馬の呼吸」が結果に直結しやすいのだと思います。そのため今年は、テン乗りになるダノンデサイルは割り引きが必要、という結論になります。能力は認めつつも、データ的な後押しは弱くなるので、軸というより相手評価に落とすのが合理的です。
ポイント② 馬体重500kg以上の4~5歳馬が好成績!!
大阪杯の傾向を見ると、「馬格のある4~5歳馬」が結果を出しやすいレースです。中距離GⅠらしく、最後まで踏ん張るパワーと持続力が問われるぶん、数字にもはっきり表れています。
GⅠ昇格後の過去9年で、「馬体重500kg以上の4~5歳馬」の成績は【7・2・4・15】。
9年間で7度該当馬が勝利しており、馬券圏内にも安定して絡んでいます。
さらにこれを「当日5番人気以内」かつ「関西馬」に限定すると【6・1・2・5】。
近年はこの条件に該当する馬が3年連続で優勝中という点も見逃せません。
つまり大阪杯の傾向としては、「大型の4~5歳」「人気」「関西馬」
この3点が揃う馬が“勝ち切っている”ということになります。
■今年の該当馬
今年このデータに当てはまるのは クロワデュノール、ダノンデサイル、メイショウタバル の3頭です。ここまでは非常に分かりやすいのですが、注意点もあります。先に取り上げた「前走GⅠ・GⅡの5歳馬」同様このデータでも、馬券内に来た馬は全頭が継続騎乗でした。大阪杯は仕掛けのタイミングや折り合いが重要で、人馬の呼吸が結果に直結しやすいレースということです。そのため今年は、テン乗りとなるダノンデサイルは割り引きが必要という結論になります。データ上は該当していても、軸としての信頼度は一段下げたいところです。
ポイント③ 穴は「2~3月開催の別定GⅡ・上位人気」組から
大阪杯は上位人気が強いレースではありますが、毎年きっちり“穴馬の出番”もあります。そこで今年、穴で注目したいのが 「2~3月の別定GⅡで上位人気だった関西馬」 です。
GⅠ昇格後の過去9年で、「前走が2~3月の別定GⅡ」かつ「前走4番人気以内」かつ「6歳以下の関西馬」の成績は【5・4・3・21】。取りこぼしはあるものの、5勝に加え、馬券圏内も12回と、好成績です。別定GⅡでしっかり評価されていた馬は、能力が高い裏付けがあり、GⅠで相手関係が強化されたとしても地力を出しやすい、ということだと思います。
■今年の該当馬
今年この条件に該当するのは エコロヴァルツ、エコロディノス の2頭です。どちらも当日は6番人気以下の穴馬になりそうですが、穴だからこそこのデータが効いてきます。このデータに該当した馬のうち、6番人気以下に限った成績は【2・2・1・13】。さらに重要なのは、過去9年の大阪杯で6番人気以下で2着以内に好走した5頭のうち4頭が、このデータに該当していた点です。つまり大阪杯の穴馬は、「前走の別定GⅡでちゃんと評価されていた関西馬」ここから狙うのが最も可能性が高い、ということになります。
ポイント④ 前走GⅠ以外の関東馬が不振
GⅠ昇格後の過去9年で、「前走がGⅠ以外に出走した関東馬」の成績は【0・0・2・25】と不振です。
3着は2回あるものの、連対馬はゼロ。馬券圏内もかなり限られています。
当日5番人気以内でも【0・0・1・7】なので、人気馬であっても巻き返しが難しい傾向が出ています。データ派としては該当馬の評価を下げるのが合理的です。
そもそも大阪杯は、GⅠ昇格後の3着以内馬の約85%が関西馬という偏りがあり、数字の上でも“西高東低”がかなり明確です。「関西馬を中心に組み立てる」ことが、的中率・回収率どちらの面でも近道になりやすいレースだと思います。
■今年の該当馬
今年この条件に該当するのは サンストックトン、レーベンスティール の2頭です。レーベンスティールについては、中山記念で2番手評価に推した様に能力は認めつつも、勝利したレースがすべて1800mか2200mの非根幹距離という点が引っかかります。大阪杯は2000mの根幹距離で、適性がそのままスライドしないケースもあるため、人気で買うにはリスクがある、という判断ができます。
◎本命馬
⑮ クロワデュノール
東京芝1800mの新馬戦では上々のスタートから前目で流れに乗り、4コーナーで逃げ馬に並びかけると直線で2馬身半差をつけて快勝。この一戦は「2歳戦」「1800m以上」「上がり3F:33秒9以下」「0.4秒差以上の勝ち」「上がり5F:57秒台」という、過去にディープインパクト、コントレイル、イクイノックスといった名馬たちが叩き出した記録をすべて満たす内容で、非常に価値の高い内容でした。続く東京スポーツ杯2歳ステークスでは、好スタートからコーナーで加速して直線入り口で先頭に並びかけ、サトノシャイニングとの叩き合いを制して重賞初勝利。レースレベル自体も高かったと評価できます。断然人気で臨んだホープフルステークスも、初角7番手から4角で3番手まで進出し、直線で後続を突き放して快勝。GⅠ馬となりました。直行で迎えた皐月賞は道中の不利もあって2着に敗れましたが、勝ったミュージアムマイルも強い競馬をしており、4コーナーで前にいた馬が総崩れになる厳しい流れのなかで2着に粘った点は、この馬自身の能力の高さを示す内容でした。実際、その後の日本ダービーではしっかりと巻き返して快勝し、改めて世代トップクラスの実力を証明しました。秋はフランスへ遠征し、前哨戦こそ快勝したものの、本番の凱旋門賞はロンシャンの極悪馬場がまったく合わず14着に大敗。これは完全に度外視できる一戦です。海外帰り初戦となったジャパンカップは、4着に敗れましたが、ハイペースを先行する厳しい競馬で、状態が万全ではなかったことも考えれば非常に優秀な内容でした。好位から堅実に脚を使える完成度の高い優等生タイプで、初めての阪神芝2000mでもコース形態との相性はかなり良さそう。改めて主役候補として注目すべき存在です。
まとめ
◎ ⑮ クロワデュノール
本命はクロワデュノール。前走ジャパンC4着からの臨戦で、前走馬体重も512kgと「馬格のある4~5歳」という過去好走傾向に合致しています。元々は現4歳世代No.1とまで言われた馬。古馬になってからの初戦となりますが、ここは人気馬の中でも“勝ち切れる条件”が揃った存在として、素直に本命にします。
○ ⑥ メイショウタバル
対抗はメイショウタバル。前走有馬記念は自分の競馬ができずに13着に敗れましたが、宝塚記念を勝っているように地力と持久力は本物です。阪神コースでの成績が【3・0・0・0】と舞台適正は申し分ありませんが、典型的なピンパータイプの逃げ馬なので、ここは対抗評価までとします。
▲ ⑦ エコロディノス
穴の中では一番期待できるのがこの馬。前走京都記念3番人気3着で、過去に好走した穴馬の共通点「前走が2~3月の別定GⅡで上位人気の関西馬」に合致します。豪華メンバーが揃った上位人気ですが、買える根拠がはっきりしている穴馬ということで、3番手に据えます。
△ ④ ダノンデサイル
能力はメンバー最上位で、有馬記念3着・ジャパンC3着というGⅠ実績も文句なしです。ただし今回は戸崎騎手から坂井騎手への乗り替り。乗り難しいデサイルにとってテン乗りは大きな不安材料。押さえの△までに留めます。
△ ⑤ ショウヘイ
AJCCを勝って勢い十分。クラシックでの実績もあり、初の古馬混合GⅠでも通用する土台はあります。3強に割って入る可能性は大いにあります。相手候補として△評価にします。
<買い目>
単勝 ⑮ 9,600円
枠連 3⃣ – 8⃣ 7,100円
4⃣ – 8⃣ 3,300円
以上になります。
大阪杯の予想の参考にしてみてください!



