2026年5月17日(日)に東京競馬場で行われるGⅠ・ヴィクトリアマイル。近年では国内外のGⅠを6勝したアーモンドアイ、GⅠ4勝のグランアレグリア、白毛の怪物ソダシなど歴史的名牝と呼ばれる馬が多く優勝している一方で、大荒れする事が最も多いGⅠのイメージが強く、一朝一夕ではいかなそうです。昨年は前走1351ターフスプリントを勝ったアスコリピチェーノが大外から豪快に差し切って優勝。1番人気でGⅠ2勝目を挙げました。そんな上半期の女王を決めるレースを過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていきます。
先週の結果
2026年のNHKマイルカップは、本命ロデオドライブが1着、さらに3番手評価のアドマイヤクワッズが3着に好走。軸は完璧に当たっていただけに、2着アスクイキゴミが抜けて単勝のみ的中という結果はもったいなかったです。今回の反省点は、チャーチルC組の評価です。勝ち馬のアスクイキゴミよりも、前走で上がり最速を記録していたバルセシートを上に取っていただけに、結果として「取捨の精度」に改善の余地を感じました。前走の上がり順位だけでなく、もう一段丁寧に評価していく必要がありそうです。勝ち馬のロデオドライブは直前まで3番人気だったはずが、終わってみれば1番人気にまで支持されていたのには驚きましたが、それだけ期待が集まっていたということでもあります。今回は外枠だったこともあり、これまでとは違う控える競馬を選択。それが功を奏しました。差し有利の展開を外を回して直線一気。最後はしっかり差し切って、強い内容の勝利でした。東京マイルであの競馬ができるなら、今後の大舞台でも楽しみが大きいです。順調にいけば、秋にはジャンタルマンタルとの対決も期待したいところ。マイル路線が一気に熱くなってきました。NHKマイルCは単勝的中で最低限は取れましたが、内容的には「相手抜け」の悔しさが残りました。今週はまた難解でおなじみのヴィクトリアマイル。ここは何とか噛み合わせて、今週こそガッチリ的中を狙って予想していきます。
過去10年の傾向
ポイント① 「1番人気×ノーザンF×ルメール」は鉄板級!!
ヴィクトリアマイルは波乱も多いレースですが、過去10年のデータを見ると「ここだけは逆らいづらい」という強烈なパターンがあります。それが「当日1番人気」「ノーザンファーム生産馬」「C.ルメール騎手騎乗」この3つが揃った馬です。
過去10年で「当日1番人気でノーザンF生産馬かつルメール騎手騎乗」だった馬の成績は【3・0・0・0】。
該当した馬はすべて勝利しており、まさにパーフェクト。
ヴィクトリアマイルのように展開や馬場で荒れやすいレースでも、この条件が揃う年は「迷わず厚い印を打つべき」データと言えます。
■今年の該当馬
そして今年、この条件に該当するのが エンブロイダリー です。データ面から見れば、今年のヴィクトリアマイルはまずエンブロイダリーを中心に据える必要がありそうです。もちろんGⅠなので相手関係や展開の読みは必要ですが、軸のブレをなくすという意味でも、このデータが背中を押してくれます。
ポイント② 阪神牝馬S「0.5秒差以内」は対抗候補の筆頭!
ヴィクトリアマイルは前哨戦がいくつかありますが、過去10年で最も好走馬を輩出しているステップとして注目したいのが 阪神牝馬ステークス組です。中でも「大きく負けていない馬」は本番で巻き返す傾向となっています。
過去10年で「阪神牝馬Sで0.5秒差以内の敗戦」だった馬の成績は【3・2・4・29】。
3勝に加え、馬券圏内も9回と、ステップとして非常に優秀です。
「負けて強し」の内容だった馬が、舞台が変わるヴィクトリアマイルで巻き返すパターンが多いということだと思います。
さらに「単勝オッズ20倍未満」「関西馬」「前走5着以内」で限定すると、成績は【2・2・2・4】。
連対率40%、複勝率60%とかなり強烈で、該当馬がいれば対抗候補の筆頭に据えるだけの根拠になります。
■今年の該当馬
今年、この条件に該当するのは カムニャック だけです。つまりデータ的には、「相手の中心はこの馬」という形が見えてくるので、相手本線の中心として強く意識したいです。
ポイント③ 戸崎圭太騎手は“人気薄でも走らせる”
ヴィクトリアマイルは波乱も起きやすい一戦ですが、過去10年のデータを見ると「人気に関係なく押さえておきたい騎手」がいます。それが 戸崎圭太騎手 です。
過去10年で、戸崎圭太騎乗馬の成績は【2・0・2・5】。
しかもポイントは、ここに1番人気が1頭もいないという点です。
2016年には7番人気のストレイトガールで勝利しており、人気薄でも結果を出しているのが強みで、ヴィクトリアマイルでの立ち回りや仕掛けの上手さが数字に表れていると考えられます。
■今年の該当馬
今年このデータに該当するのが ジョスラン です。この馬は秋華賞で4着に好走した実績があり、GⅠの舞台で通用する力を示しています。気になる点を挙げるなら、前走がローカルの牝馬限定戦。しかもハンデ戦。というローテです。GⅠで一気に相手が強くなるので、ここはどうしても評価が分かれるポイントになります。ただ、それでも戸崎騎手のデータがこれだけ優秀で、なおかつジョスラン自身もGⅠで好走経験がある以上、「鞍上と勢いを信じて印を打つ価値はある」と見ています。
◎本命馬
⑫ エンブロイダリー
キャリア2戦目の未勝利戦では7馬身差の圧勝を飾り、高い素質を示しました。続くサフラン賞は出負けが響いて5着に敗れましたが、直線ではしっかり追い込んでおり、内容は悪くありませんでした。東京1400mの1勝クラスでは、スタートがやや甘く中団後方から外を回る形になりながらも、直線で一気に差し切って快勝。初重賞のクイーンCでは1分32秒2の好時計で勝利し、メジャーエンブレムのレースレコードを0.3秒更新しました。このレースは好スタートを決めて番手から運び、直線で余裕を持って抜け出す完勝でした。続く桜花賞も制し、GⅠ馬となりました。スタートは今ひとつでしたが、中団からロスなく運んだモレイラ騎手の好騎乗も光りました。オークスでは折り合いを欠いて9着に敗れ、2400mは気性的にもやや長かった印象ですが、次走の秋華賞では向こう正面で一気に2番手まで押し上げ、逃げ馬との叩き合いを制して2冠を達成しました。香港マイルは11着に敗れましたが、初の海外輸送で状態が万全ではなかった可能性があります。古馬初戦の阪神牝馬Sでは1枠から逃げる形で快勝し、馬場や展開に恵まれた面はあったとはいえ、トライアル仕上げかつ57kgでの勝利は立派でした。国内のマイル重賞は3戦3勝と相性抜群で、ルメール騎手も過去10年で【4・2・1・2】と好成績を残しています。逃げた次走で折り合い面に課題が出る可能性はありますが、持続力のあるスピードが武器の馬だけに、高速馬場で競馬ができる点は大きなプラス材料です。
まとめ
◎ ⑫ エンブロイダリー
本命はエンブロイダリー。前走は阪神牝馬Sを1番人気で勝利し、内容も完璧でした。そして今年は、過去10年【3・0・0・0】の「当日1番人気×ノーザンF生産馬×ルメール騎手」に該当する年。データ的にも迷わず中心視で、ここは厚く本命にします。
○ ⑧ カムニャック
対抗はカムニャック。前走阪神牝馬Sは2着(0.0差)で、「阪神牝馬Sで0.5秒差以内」唯一の該当馬です。内容・格ともに申し分なし。相手本線の筆頭に据えます。
▲ ⑭ ジョスラン
3番手はジョスラン。戸崎圭太騎手騎乗馬が過去10年【2・0・2・5】と優秀、しかも1番人気ゼロでこの数字は価値があります。前走は小倉牝馬Sを勝ち切っており、勢いも十分。ここは“鞍上と勢い”に乗る一手として▲評価にします。
△ ⑬ カナテープ
前哨戦の阪神牝馬S6着(0.6差)。展開が向けば追い込んでくる可能性があるタイプなので押さえます。
△ ⑦ クイーンズウォーク
昨年の2着馬で、前走の金鯱賞も3着と地力は十分。マイルでの切れ味勝負に対応できれば上位争いも。
△ ⑨ ココナッツブラウン
近走の安定感が光ります。GⅠでも5着の実績があり、人気薄でも十分に可能性があると見て押さえます。
<買い目>
枠連 4⃣ ー 6⃣ 9,400円
6⃣ ー 7⃣ 4,100円
3連複 ⑦ ー ⑧ ー ⑫ 2,400円
⑦ ー ⑫ ー ⑭ 800円
⑧ ー ⑨ ー ⑫ 800円
⑧ ー ⑫ ー ⑬ 700円
⑧ ー ⑫ ー ⑭ 1,200円
⑨ ー ⑫ ー ⑭ 300円
⑫ ー ⑬ ー ⑭ 300円
以上になります。
ヴィクトリアマイルの予想の参考にしてみてください!



