2024年5月19日(日)に東京競馬場で行われるGⅠ・オークス。牝馬クラシックレースの第二弾として行われるオークスは、牝馬クラシックの中で、1600メートルの桜花賞が最もスピードのある繁殖牝馬の検定競走であるなら、2400メートルのオークスはスピードだけでなくスタミナも兼ね備えた繁殖牝馬を選定するためのまさにチャンピオンレースと言える。現在、2022年のスターズオンアース、2023年のリバティアイランドと2年連続で二冠牝馬が誕生しているが、今年ははたして桜花賞勝ち馬のステレンボッシュが二冠目を手にするのか、桜花賞で苦汁を飲んだ馬たちが逆転するのか、はたまた別路線からの新興勢力か!?そんな歴代の名牝達が必ずと言っていいほど通ってきたレースを過去10年の有力なデータを紹介しながら考察していきます。
本命馬
ライトバック
本命は3番人気想定のライトバックです。前走の桜花賞では最後方からハープスターやリバティアイランドよりも速い上り3F32.8秒の鬼脚で3着に突っ込んできました。気性の激しさがあり、前回は坂井騎手が位置取りを最後方に選んだことで折り合いがつきましたが、今回は距離が伸びて前走よりも折り合いをつける事が難しい可能性があり、好走出来るかどうかの鍵もそこになるでしょう。ですが、折り合いさえクリア出来ればあの末脚は東京でなら更に発揮できるはずです。1強ムードのステレンボッシュはモレイラ騎手が乗り替りになるので不安材料が無い訳ではありません。そこに付け込んで今回逆転する可能性は十分にあると思っています。
ここからはライトバックを本命に推せる理由、他に狙える馬を有力なデータと共に紹介していきます。
特注データ
買いデータ
前走が桜花賞で1~3着
過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【7・2・3・12】で、やはりオークスの最重要ローテーションとなっています。過去10年で【0・4・3・75】という成績で2011年以降勝てていない関東騎手を除くと【7・2・2・8】と更に良化。連対率47%、複勝率58%となります。今年の出走予定馬で該当するのは ライトバック のみです。過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 前走着順 | 前走人気 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|---|
2014年 | 1着 | ヌーヴォレコルト | 2番人気 | 3着 | 5番人気 | 岩田 康誠 |
2着 | ハープスター | 1番人気 | 1着 | 1番人気 | 川田 将雅 | |
2015年 | 3着 | クルミナル | 6番人気 | 2着 | 7番人気 | 池添 謙一 |
10着 | レッツゴードンキ | 2番人気 | 1着 | 5番人気 | 岩田 康誠 | |
16着 | コンテッサトゥーレ | 10番人気 | 3着 | 8番人気 | ルメール | |
2016年 | 1着 | シンハライト | 1番人気 | 2着 | 2番人気 | 池添 謙一 |
11着 | アットザシーサイド | 4番人気 | 3着 | 6番人気 | 福永 祐一 | |
2017年 | 1着 | ソウルスターリング | 1番人気 | 3着 | 1番人気 | ルメール |
5着 | リスグラシュー | 3番人気 | 2着 | 3番人気 | 武 豊 | |
13着 | レーヌミノル | 4番人気 | 1着 | 8番人気 | 池添 謙一 | |
2018年 | 1着 | アーモンドアイ | 1番人気 | 1着 | 2番人気 | ルメール |
2着 | リリーノーブル | 4番人気 | 3着 | 3番人気 | 川田 将雅 | |
2019年 | 3着 | クロノジェネシス | 2番人気 | 3着 | 3番人気 | 北村 友一 |
12着 | シゲルピンクダイヤ | 5番人気 | 2着 | 7番人気 | 和田 竜二 | |
2020年 | 1着 | デアリングタクト | 1番人気 | 1着 | 2番人気 | 松山 弘平 |
2021年 | 11着 | ファインルージュ | 4番人気 | 3着 | 8番人気 | 福永 祐一 |
2022年 | 1着 | スターズオンアース | 3番人気 | 1着 | 7番人気 | ルメール |
13着 | ウォーターナビレラ | 7番人気 | 2着 | 3番人気 | 武 豊 | |
2023年 | 1着 | リバティアイランド | 1番人気 | 1着 | 1番人気 | 川田 将雅 |
桜花賞勝ち馬で今回断然人気に支持されるであろうステレンボッシュは関東騎手の戸崎Jに乗り替わるのは気になる所です。
前走が芝2000mのOPクラスで上がり3F1位
過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【2・2・2・8】で、桜花賞組以外の好走パターンとなっています。先述した通り成績の悪い関東騎手を除くと【2・1・2・4】と複勝率56%と半数が馬券内に飛び込んでいます。今年の出走予定馬で該当するのは タガノエルピーダ のみです。過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 前走 | 前走人気 | 騎手 |
---|---|---|---|---|---|---|
2016年 | 3着 | ビッシュ | 5番人気 | フローラS 5着 | 1番人気 | デムーロ |
2017年 | 2着 | モズカッチャン | 6番人気 | フローラS 1着 | 12番人気 | 和田 竜二 |
2018年 | 6着 | サトノワルキューレ | 3番人気 | フローラS 1着 | 1番人気 | デムーロ |
2019年 | 1着 | ラヴズオンリーユー | 1番人気 | 忘れな草賞 1着 | 1番人気 | デムーロ |
2020年 | 3着 | ウインマイティー | 13番人気 | 忘れな草賞 1着 | 3番人気 | 和田 竜二 |
2021年 | 1着 | ユーバーレーベン | 3番人気 | フローラ 3着 | 2番人気 | デムーロ |
13着 | ステラリア | 5番人気 | 忘れな草賞 1着 | 2番人気 | 川田 将雅 | |
2022年 | 6着 | ルージュエヴァイユ | 5番人気 | フローラS 5着 | 3番人気 | 池添 謙一 |
7着 | アートハウス | 2番人気 | 忘れな草賞 1着 | 1番人気 | 川田 将雅 |
タガノエルピーダの鞍上のデムーロ騎手は当該のデータに4回該当して3回馬券内に好走しており、ここは大きく期待しても良いと思います。
消しデータ
レース別消しデータ
桜花賞組
前走桜花賞組は基本的に着順不問ですが、4着以下に敗れて出走してきた馬で連対した馬は全て2走前に重賞を勝利していました。昨年、前走桜花賞14着からオークスで3着に好走したドゥーラも過去に重賞を勝利した経験があり、過去の重賞実績が重要になります。今回、前走桜花賞組で4着以下かつ重賞実績の無い馬は ショウナンマヌエラ のみです。逆に4着のスウィープフィート、8着のクイーンズウォーク、13着のチェルヴィニアには逆転の可能性が残っています。
フローラステークス組
前走フローラステークス組は着順ではなく上り3Fが3位以下だった馬は全て馬券外に敗れていいます。2016年に前走フローラステークス5着からオークスで3着に好走したビッシュも上がり3Fは1位でした。今回、前走フローラステークス組で上がり3Fが3位以下だった馬は サンセットビュー と ラヴァンダ の2頭となります。逆に前走上り3F2位で1着となったアドマイヤベルはここでも好走できるチャンスは十分あります。
その他
その他のレースから出走してくる馬はその前走が1着だったことが絶対条件になっています。また新馬戦、未勝利戦からは1頭も馬券に絡んでいません。今年の出走予定馬でここから外れる馬は ヴィントシュティレ、サフィラ、パレハ、ホーエリート、ランスオブクイーン の5頭となります。
まとめ
ここまで様々なデータを紹介してきましたが、当ブログでは桜花賞勝ち馬ですが、関東騎手の戸崎Jへの乗り替りがやや不安視される ステレンボッシュ は対抗評価までとし、最後方から破格の末脚で0.1秒差にまで迫った ライトバック を本命に推奨します。次点には、牝馬ながら朝日杯FSを3着に好走し、前走忘れな草賞を上り最速で勝利した タガノエルピーダ を選択します。その他には出世レースのアルテミテスステークスを勝利後、左後肢の違和感の違和感で阪神JFを回避して桜花賞に直行した チェルビニア とレース前からこの馬は桜花賞よりもオークス向きと言われていた クイーンズウォーク も押さえておきたい1頭です。チェルビニアは鞍上がルメールJに戻る事がプラス材料となり、クイーンズウォークはオークスで大型馬が結果が出ていない事がマイナス材料となります。
◎ ライトバック
〇 ステレンボッシュ
▲ タガノエルピーダ
△ クイーンズウォーク
☆ チェルビニア
消 ヴィントシュティレ、サフィラ、サンセットヴュー、ショウナンマヌエラ、パレハ、
ホーエリート、ラヴァンダ、ランスオブクイーン
以上になります。
オークスの予想の参考にしてみてください!