【宝塚記念2025予想】~歴戦の古馬蹴散らす女王の血脈!!~

GⅠ予想

2025年6月15日(日)に行われるGⅠ宝塚記念。年末の総決算ともいえる「有馬記念」と同様に、上半期を締めくくるグランプリレースという位置づけで行われます。近年の優勝馬にも、2023年度のロンジンワールドベストレースホースランキング1位となったイクイノックスをはじめ、リスグラシュークロノジェネシスタイトルホルダーといった名馬がずらりと並びます。昨年は天皇賞春2着のブローザホーンが大外から差し切って優勝。3番人気でGⅠ初制覇を飾りました。そんな競馬ファンの注目も集まる重要なレースを過去10年の結果から好走馬の共通点を探っていきます。

先週の結果

先週の安田記念は本命のウォーターリヒトが9着、対抗のブレイディヴェーグが4着と散々な結果に終わりました。安田記念はこれで6年連続で前走GⅠ組の勝利となりました。数年前は荒れるGⅠとして有名だったレースがここ数年はGⅠ実績のある馬の好走が続いています。来年以降は素直に前走GⅠ組から取捨選択するのが最善かもしれません。

本命馬

レガレイラ

この馬の母ロカは「天才少女」と称された素質馬で、ディープインパクトの姪という良血馬です。
デビュー戦となった函館芝1800mの新馬戦では、ゴール前で余裕を見せて快勝。続くアイビーステークスは、超スローペースからの瞬発力勝負となり、上がり32秒7の末脚を使いながらも3着に敗れました。展開が向かなかったレースといえます。
その後のホープフルステークスでは後方から上がり最速の末脚で牡馬を一蹴し、GⅠ初制覇を果たしました。
3歳初戦の皐月賞では6着に敗れましたが、このときも上がり最速を記録。ルメール騎手が不在で、後方からの競馬が影響しました。続く日本ダービーも5着に敗退。直線でスムーズさを欠き、前有利の展開を覆せませんでした。
秋初戦のローズステークス、続くエリザベス女王杯でもともに上がり最速を記録していますが、スローペースや進路取りの不利が響き、結果は5着止まりでした。特にエリザベス女王杯では、直線で両隣の馬に挟まれる致命的な不利があり、着順以上に評価できる内容です。
そして、前走の有馬記念では戸崎騎手への乗り替わりで積極的な位置取りが功を奏し、好位から押し切る形でGⅠ2勝目を挙げました。内前有利の展開に恵まれたとはいえ、3着ダノンデサイルと4着ベラジオオペラはいずれもその後GⅠを制しており、レースレベルを考慮すればレガレイラも国内最上位クラスの能力を示したと評価できます。
この馬は上がりの掛かるタフな展開を得意としており、消耗戦になりやすい阪神芝2200mとの相性は良い可能性が高いです。今回は骨折明け初戦となりますが、追い切り内容を見る限り状態面に大きな不安はありません。この点が嫌われて人気が落ちるようであれば、むしろオッズ妙味のある狙い目となるでしょう。
ここからはレガレイラを本命に推せる理由、他に狙える馬を有力なデータと共に紹介していきます。

特注データ

買いデータ

① 前走が4着以内のノーザンF生産馬

阪神競馬場で行われた過去9年で「前走4着以内」のノーザンファーム生産馬が【7・3・3・21】と好成績を収めています。さらに条件を絞って、「8番人気以内」「5歳以下」「前走5番人気以内」「前走3着以内」「前走4角9番手以内」の馬に限定すると、成績は【6・1・3・7】となり、好走率がさらに上がります。勢いに乗った若いノーザンF産馬が、ある程度の位置取りから勝負できている点が、高い好走率に繋がっていると考えられます。狙い目としては非常に信頼度の高いパターンと言えるでしょう。

今年の出走馬で該当する馬は アーバンシック、ドゥレッツァ、レガレイラ の3頭となっています。
GⅠ馬3頭が該当する結果となりました。場合によってはこの3頭で決着する可能性もあるかもしれません。

② 4~5歳牝馬

過去10年で4~5歳の牝馬が【4・2・4・12】と好成績を挙げています。近年は牝馬の能力が全体的に向上しており、斤量の恩恵や適応力の高さも好走の要因とされています。さらに「8番人気以内」「前走49番手以内」「前走3着以内」という条件で絞り込むと、成績は【4・0・1・3】と、好走率が大幅にアップします。つまり、ある程度人気を集めており、前走で好位からしっかりと結果を出した若い牝馬は、宝塚記念でも通用しやすい傾向にあります。勢いと実力を兼ね備えた牝馬は、今年も要注目です。

今年の出走馬で該当する馬は レガレイラ のみとなっています。
クロノジェネシス以来、牝馬3頭目の春秋グランプリ連覇に期待がかかる一戦になりそうです。

③ 前走が国内外重賞で2~4着の5歳馬

過去10年で前走が国内外の重賞で2~4着だった5歳馬が【5・1・2・10】と好成績を挙げています。さらに「8番人気以内」「前走4角6番手以下」の条件で絞り込むと、成績は【5・0・1・3】と、勝率・連対率が一段と高まります。この傾向の背景には、5歳という競走馬として最も充実した時期にありながら、前走で控える競馬で上位に食い込んだ“余力”のあるタイプが、本番で力を出し切れていることが挙げられます。また、過剰人気にはならず「8番人気以内」の中穴あたりに収まることで、妙味もありつつ地力も確かな馬が該当しやすい点も好走率を押し上げる要因です。立ち回りに幅があり、終いの脚をしっかり使える5歳馬は、宝塚記念でも信頼度の高い存在となっています。

今年の出走馬で該当する馬は ドゥレッツァ、ロードデルレイ の2頭です。

消しデータ

① 前走4角10番手以下

阪神競馬場で開催された過去9年、前走で4角10番手以下だった馬の成績は【0・2・0・27】と、非常に厳しい結果となっています。この傾向の要因としては、阪神の内回りコース特有の「直線の短さ」と「早めに動ける立ち回り力」が求められることが挙げられます。宝塚記念はペースが読みづらく、外を回して届く展開になりづらいため、後方から差し切るのは相当な地力と展開の助けが必要になります。前走で後ろすぎる位置取りだった馬は、今回も位置取りに課題を抱えやすく、立ち回りの面で不利を受けやすいのです。

その中で好走した2頭の共通点を探ると「前走天皇賞春」かつ「今回10番人気以内」でした。これに該当しなかった馬は【0・0・0・25】と1頭も馬券圏内に来ていません。

今年の出走馬で該当する馬は ジューンテイク、ソールオリエンス、ダノンベルーガ、
ボルドグフーシュ、ヨーホーレイク
の5頭です。ヨーホーレイクは前走大阪杯で7歳ながら3着に好走しましたが、ここでの好走は難しいかもしれません。

② 前走が天皇賞春で今回乗り替わり

過去10年で前走が天皇賞春だった馬のうち、今回のレースで鞍上が乗り替わりとなった馬は【0・0・1・14】という成績にとどまっています。しかも、唯一馬券に絡んだのは2023年に3着となったジャスティンパレスですが、この馬は前走で天皇賞春を勝っていた実績馬でした。つまり、天皇賞春で勝っていなかった馬が乗り替わりで出走した場合に限ると【0・0・0・14】と、1頭も好走していません。

この傾向の要因として考えられるのは、まず「天皇賞春」という長距離G1を走った後の反動や疲労に加え、鞍上が替わることでリズムや仕掛けのタイミングが噛み合わず、本来の力を発揮しにくいことが挙げられます。また、宝塚記念はタフな展開になりやすく、乗り替わりによるちょっとした判断ミスやコース取りの差が結果に大きく影響する舞台です。このように、天皇賞春組で鞍上が替わる馬は、たとえ実力があっても慎重な見極めが必要です。特に天皇賞春を勝っていない馬にとっては、厳しいデータが示すとおり、馬券的にはマイナス評価となりやすいポイントです。

今年の出走馬で該当する馬は ジャスティンパレス、ショウナンラプンタ、プラダリア の3頭です。
ジャスティンパレス、ショウナンラプンタ辺りは中穴で狙いたくなる馬ですが、ここは思い切って切るのが得策かもしれません。

③ 6歳以上で前走が1~3着

過去10年で6歳以上の馬のうち「前走が1~3着だった馬」の成績が【0・0・0・14】と、意外にも一度も馬券に絡んでいません。

この傾向の要因として考えられるのは、まず6歳以上という年齢によるピークの過ぎた体力面や回復力の低下です。前走で好走していても、G1レベルのハイレベルな舞台、特に梅雨時期の阪神内回りというタフな条件では、加齢によるパフォーマンスの落ち込みが結果に直結しやすいといえます。また、前走好走によってある程度の人気を集める一方で、年齢的な限界や上積みのなさが見落とされがちになり、実力以上の評価を受けてしまうことも影響していると考えられます。そのため、宝塚記念においては「前走好走=信頼材料」とは言い切れず、特に6歳以上の馬に関しては、年齢的な壁を慎重に見極めることが重要です。

今年の出走馬で該当する馬は チャックネイト、ヨーホーレイク の2頭です。
7歳以上に関しては海外馬のワーザーを除いて条件を付けなくても全頭馬券圏外となっているので シュヴァリエローズ も即消しでいいでしょう。

まとめ

本命は買いデータ①と②に該当し、勝てば春秋グランプリ連覇となる レガレイラ 。対抗は買いデータ③に該当し、大阪杯での雪辱を果たすべく逆転を狙う ロードデルレイ 。穴で、例年より前倒しの2週目開催で前残りも考えられるので今回単騎逃げが予想される武豊騎手騎乗の メイショウタバル を推奨します。

◎ レガレイラ
〇 ロードデルレイ
注 メイショウタバル

推奨馬券
3連単フォーメーション
① 13,15,17
② 1,2,12,13,15,17
③ 1,2,12,13,15,17

以上になります。
宝塚記念の予想の参考にしてみてください!

おまけ

6/14(土) GⅢ 函館スプリントステークス

ポイント
① 前走が重賞で4角5番手以内
  ※「5番人気以内」「5歳以下」【5・2・1・7】
② 3~4歳の牝馬
  ※「5番人気以内」「前走4角5番手以内」【3・0・1・2】
③ 6番人気以下で9番枠より外に入った関西馬
  ※「単勝オッズ80倍以内」「前走8番人気以内」「前走4角8番手以内」「6歳以下」【1・3・0・6】

該当馬
ビッグシーザー
ジューンブレア


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