2024年9月29日(日)に中山競馬場で行われるGⅠ・スプリンターズステークス。昨年のスプリンターズSで初GⅠ制覇を果たしたママコチャは、同年から新設されたJRA賞最優秀スプリンターのタイトルを獲得しました。また、そのスプリンターズSでママコチャとハナ差の2着に敗れたマッドクールは、今春の高松宮記念でGⅠ初制覇を果たしています。その2頭は今年も出走を予定しており、高松宮記念以来の再戦となります。他にもサマースプリント王者サトノレーヴや香港からの刺客ビクターザウィナーなど好メンバーが揃い今年も混戦必死のレースとなりそうです。そんな秋GⅠ開幕となるレースを過去10年の有力なデータを紹介しながら考察していきます。
本命馬
ママコチャ
全姉が桜花賞などGⅠ3勝のソダシという良血馬。「白毛の一族」というだけあって気性面に問題があり全姉のように早い時期からの活躍はできませんでしたが、スプリント路線に転向して才能が開花。スプリント重賞初挑戦となった北九州記念で逃げた勝ち馬に半馬身及びませんでしたが2着に好走。次走のGⅠ初挑戦となったスプリンターズSで一気GⅠ初勝利。内枠から抜群のスタートでスムーズに先行。最後は内から伸びてきたマッドクールと壮絶な叩き合いとなりましたが、抜群の勝負根性を発揮して粘り勝ち。2着のマッドクールは翌年の高松宮記念を勝利した事を考えると価値ある勝利だったように思えます。前走のセントウルSは2着に好走。牝馬ながら57キロを背負わされた事と不利な8枠から先行しての2着は見事だと思います。今年は史上4頭目の連覇を目指しての出走となります。昨年と同じ枠番に入ったことは何か良い暗示を感じます。ここからはママコチャを本命に推せる理由、他に狙える馬を有力なデータと共に紹介していきます。
特注データ
※新潟で開催された2014年を除く過去9年のデータを対象にしています。
買いデータ
① 前走がセントウルステークスで今回1~5枠かつ1~3番人気
ステップレースとして最も好走馬を輩出しているセントウルS組の中でもある程度内枠に入れた馬でしっかり人気を背負った馬の成績は過去9年で【4・1・0・3】と連対率63%の好成績を出しています。
今年の出走予定馬で該当する可能性がある馬は トウシンマカオ、ママコチャ の2頭となっています。この2頭は枠番と当日の単勝オッズに要チェックです。
過去9年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2015年 | 1着 | ストレイトガール | 1番人気 | 4.4倍 |
2016年 | 12着 | ビッグアーサー | 1番人気 | 1.8倍 |
2017年 | 7着 | メラグラーナ | 2番人気 | 5.7倍 |
2018年 | 1着 | ファインニードル | 1番人気 | 2.8倍 |
2019年 | 1着 | タワーオブロンドン | 2番人気 | 2.9倍 |
2020年 | 2着 | ダノンスマッシュ | 3番人気 | 5.1倍 |
2021年 | 1着 | ピクシーナイト | 3番人気 | 5.3倍 |
2023年 | 7着 | アグリ | 2番人気 | 4.8倍 |
② 父がミスタープロスペクター系種牡馬で前走1着
過去9年でこのデータに該当する馬の成績は【3・1・2・4】とスプリンターズステークスと相性の良い血統となっています。今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は ウインマーベル、サトノレーヴ の2頭です。
ただし、全体で【0・1・1・10】と奮っていないロードカナロア産駒のサトノレーヴは割引が必要です。
過去9年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2016年 | 1着 | レッドファルクス | 3番人気 | 9.2倍 |
2017年 | 3着 | ワンスインナムーン | 7番人気 | 16.0倍 |
12着 | ファインニードル | 6番人気 | 14.1倍 | |
2018年 | 1着 | ファインニードル | 1番人気 | 2.8倍 |
6着 | ワンスインナムーン | 3番人気 | 10.8倍 | |
12着 | セイウンコウセイ | 8番人気 | 14.8倍 | |
2019年 | 1着 | タワーオブロンドン | 2番人気 | 2.9倍 |
3着 | ダノンスマッシュ | 1番人気 | 2.8倍 | |
2020年 | 2着 | ダノンスマッシュ | 3番人気 | 5.1倍 |
2023年 | 13着 | オールアットワンス | 9番人気 | 36.8倍 |
③ 同年のオーシャンステークス勝ち馬
過去9年でこのデータに該当する馬の成績は【1・3・0・1】と連対率80%。同コースで行われる重賞というだけあってかなり親和性の高いデータとなっています。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は トウシンマカオ です。トウシンマカオは要チェックです。
消しデータ
① 前走がキーンランドカップに出走
過去9年でこのデータに該当する馬の成績は【0・1・4・34】と良くて3着という結果となっています。昨年も1番人気に支持されていたナムラクレアが3着に敗れています。キーンランドC組で狙いたい馬がいれば3着固定にするのがいいかもしれません。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は エイシンスポッター、オオバンブルマイ、サトノレーヴ、ナムラクレア、モリノドリーム の5頭です。1番人気、3番人気想定の馬が該当していますので注意が必要です。
② 前走から乗り替り
過去9年でこのデータに該当する馬の成績は【2・2・4・51】、特に関東騎手への乗り替りは【0・0・2・24】と散々な成績。2022年も3番人気に支持されていたシュネルマイスターが9着に敗れています。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は ナムラクレア、ピューロマジック、モリノドリーム の3頭です。ここでもナムラクレアにマイナスデータが該当してナムラ軍団悲願のGⅠ制覇にかなりの逆風が吹いています。
リ~カン的消し馬
競馬歴10年以上の当ブログ主が能力や調教の状態からメンバーの相手関係を見て消してもいい馬を紹介します。
ウインマーベル、ヴェントヴォーチェ、エイシンスポッター、オオバンブルマイ、
ダノンスコーピオン、ピューロマジック、モズメイメイ、モリノドリーム、レイベリング の9頭です。
まとめ
以上になります。
スプリンターズステークスの予想の参考にしてみてください!