2025年1月12日(日)に中山競馬場で行われるGⅢ・フェアリーステークス。2020年優勝のスマイルカナ、2021年優勝のファインルージュがともに桜花賞で3着に入り、2022年2着のスターズオンアースが桜花賞馬に輝きました。2009年に1月上旬に移設され距離が1600メートルに戻されたことにより、1月のフェアリーS→2月のクイーンC→3月の桜花賞トライアルという、桜花賞に向けた春の3歳牝馬重賞路線が確立されました。昨年は、5番人気のイフェイオンが不利な8枠を克服して4番手から抜け出して重賞初制覇を飾りました。そんな同じ距離で行われる牝馬クラシック初戦の桜花賞を占ううえでも重要な一戦を過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていきます。
本命馬
レイユール
叔父がマイルCSを勝ったダノンシャーク、半姉が阪神JFの2着馬シンリョクカという良血。2歳9月に中山1600mの新馬戦を快勝。2着に3馬身半差をつける圧巻の競馬でした。スタートテンの脚ともに微妙でしたが、2枠だったので何とかリカバリーができ、中団の内で脚を溜める競馬となり、直線で内を突いてきました。408kgと小柄な馬であり、ピンハイを思わせる程の操縦性と敏捷性の高さを見せました。嶋田騎手の好エスコートも好走の要因。次走の東京1600mで行われた出世レース赤松賞でも2着に好走。再びスタートで出負け。上り最速の末脚を使って迫りましたが、届きませんでした。ただ最後の末脚の伸び、持続力には目を見張るものがありました。フェアリーステークスは優れた末脚を使える馬が好走する傾向があり、小柄な馬でも面白い。過去10年間で前走が東京コースで419kg以下の馬は【0・0・3・3】と好成績です。強烈な末脚に期待。ここからはレイユールを本命に推せる理由、他に狙える馬を有力なデータと共に紹介していきます。
特注データ
買いデータ
① 前走が芝1600mの未勝利or1勝クラス
過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【6・4・1・34】となっています。当日の「単勝オッズが2~5番人気」で限定すると【5・0・1・6】で勝率42%、複勝率50%の好成績です。ただし、前走未勝利から好走するにはそのレースで「上がり1位」だった事が必須になるので注意が必要です。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は現在の想定オッズのままであれば レイユール のみです。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2015年 | 3着 | テンダリーヴォイス | 3番人気 | 6.4倍 |
2016年 | 1着 | ビービーバーレル | 3番人気 | 6.8倍 |
15着 | シーブリーズラブ | 2番人気 | 6.6倍 | |
2017年 | 8着 | コーラルプリンセス | 3番人気 | 6.8倍 |
2018年 | 1着 | プリモシーン | 2番人気 | 4.6倍 |
7着 | ライレローズ | 4番人気 | 7.8倍 | |
2019年 | 1着 | フィリアプーラ | 3番人気 | 7.6倍 |
2020年 | 1着 | スマイルカナ | 3番人気 | 8.4倍 |
4着 | シャインガーネット | 2番人気 | 3.9倍 | |
2023年 | 8着 | イコノスタシス | 5番人気 | 9.6倍 |
2024年 | 1着 | イフェイオン | 5番人気 | 12.6倍 |
7着 | テリオスサラ | 3番人気 | 6.6倍 | |
想定人気 | 想定オッズ | |||
2025年 | ?着 | レイユール | 2番人気 | 5.6倍 |
② 母父ミスタープロスペクター系
過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【4・5・2・17】となっています。当日の「単勝オッズが2~5番人気」で限定すると【2・1・1・5】で複勝率44%の好成績です。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は現在の想定オッズのままであれば ニシノラヴァンダ、
レイユール の2頭です。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2015年 | 3着 | テンダリーヴォイス | 3番人気 | 6.4倍 |
4着 | コートシャルマン | 2番人気 | 4.2倍 | |
2017年 | 6着 | ヒストリア | 4番人気 | 11.0倍 |
10着 | メローブリーズ | 5番人気 | 11.3倍 | |
2019年 | 2着 | ホウオウカトリーヌ | 4番人気 | 8.9倍 |
2020年 | 1着 | スマイルカナ | 3番人気 | 8.4倍 |
4着 | シャインガーネット | 2番人気 | 3.9倍 | |
2022年 | 1着 | ライラック | 5番人気 | 7.1倍 |
2023年 | 14着 | エナジーチャイム | 3番人気 | 6.6倍 |
想定人気 | 想定オッズ | |||
2025年 | ?着 | ニシノラヴァンダ | 5番人気 | 14.9倍 |
?着 | レイユール | 2番人気 | 5.6倍 |
③ 馬番1番
中山金杯同様、開幕間もない中山芝コースは内有利が顕著で過去10年でこのデータに該当する馬の成績は【2・0・4・4】で、直近5年で見ると【1・0・3・1】とどんな馬が入っても脳死で馬券に入れるべきデータとなっています。
今年の出走予定馬でこのデータに該当する馬は マイスターヴェルク です。
過去10年の該当馬は以下の表の通りです。
年度 | 着順 | 馬名 | 人気 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|---|
2015年 | 3着 | テンダリーヴォイス | 3番人気 | 6.4倍 |
2016年 | 12着 | ボーアムルーズ | 15番人気 | 60.1倍 |
2017年 | 8着 | コーラルプリンセス | 3番人気 | 6.8倍 |
2018年 | 12着 | サヤカチャン | 5番人気 | 8.4倍 |
2019年 | 1着 | フィリアプーラ | 3番人気 | 7.6倍 |
2020年 | 1着 | スマイルカナ | 3番人気 | 8.4倍 |
2021年 | 3着 | ベッラノーヴァ | 6番人気 | 13.9倍 |
2022年 | 9着 | エバーシャドネー | 2番人気 | 5.3倍 |
2023年 | 3着 | スピードオブライト | 6番人気 | 11.3倍 |
2024年 | 3着 | ラヴスコール | 4番人気 | 10.6倍 |
想定人気 | 想定オッズ | |||
2025年 | ?着 | マイスターヴェルク | 4番人気 | 13.6倍 |
消しデータ
リ~カン的消し馬
能力や調教の状態からメンバーの相手関係を見て消していい馬を紹介します。
ネーブルオレンジ、マイスターヴェルク の2頭です。
まとめ
ここまで様々なデータを紹介してきましたが、当ブログでは買いデータ①と②に該当した レイユール を本命。穴馬で注意したいのは買いデータ②に該当する ティラトーレ、ニシノラヴァンダ の2頭です。特にティラトーレは阪神JFに出走できていれば必ず馬券に絡めようと思っていた馬なので、今回は注目しておきたい1頭です。
◎ レイユール
注 ティラトーレ、ニシノラヴァンダ
消 ネーブルオレンジ、マイスターヴェルク
以上になります。
フェアリーステークスの予想の参考にしてみてください!