2026年1月25日(日)に中山競馬場で行われるGⅡ・AJCC。真冬に行われる中距離GⅡ。春のGⅠを狙う馬が始動し、重賞実績がある人気馬が活躍しています。2019年の2着馬は前年の菊花賞馬フィエールマンで、同馬は次走で天皇賞春を制しています。昨年は前走有馬記念3着のダノンデサイルが差し切って優勝。前年のダービー馬が1番人気で復活。続くドバイシーマクラシックでのGⅠ2勝目へとつなげました。そんな春の大舞台を目指す有力馬の参戦も見られる注目の一戦を過去10年の結果から好走馬の共通点を探っていきます。
先週の結果
2026年の京成杯は、本命グリーンエナジーが1着、対抗ソラネルマンが3着となり、ようやく新年3週目で初当たりとなりました。2着のマテンロウゲイルを推奨できなかったため枠連は逃しましたが、それでも単勝が的中しただけでも十分に救われました。まずはしっかり結果を残せたことが素直に嬉しいです。
グリーンエナジーは予想ブログでも触れた通り、前走の未勝利戦で、過去にディープインパクトやイクイノックスといった名馬たちが叩き出した水準の記録を満たしていた馬です。京成杯はクラシックへ直結する重要な一戦だからこそ、こうした“能力の裏付け”がある馬を素直に評価できたのは大きかったと思います。
今後は、2歳GⅠですでに好走経験のある“強者たち”との戦いになります。ただ、今回の走りを見る限り、グリーンエナジーには皐月賞、さらには日本ダービーでの勝利まで期待したくなるインパクトがありました。相手が一気に強くなる中でどこまで通用するのか、次走以降も目が離せません。
新年序盤は悔しい結果が続きましたが、ここで流れを変えられました。次の重賞もこの勢いで、しっかり噛み合わせていきたいです。
過去10年の傾向
ポイント① GⅠ組の4~5歳が強い!!
AJCCは年明けの中距離重賞の中でも、春のGⅠ(大阪杯、天皇賞春など)を見据えた有力馬が集まりやすい一戦です。ここで結果を出せるかどうかが、次の大舞台へ直結してきます。
そんなAJCCで、まず押さえておきたいのが過去10年のこの傾向です。
「今回5番人気以内」かつ「前走がGⅠ出走」かつ「4~5歳馬」
この条件に該当する馬の成績が【4・3・1・11】と好成績です。
人気サイドの中でも、前走でGⅠの厳しい流れを経験してきた4~5歳は、能力・完成度ともに高いことが多く、AJCCでしっかり結果につながっています。
さらに言えば、この条件に当てはまる馬は、そもそも春のGⅠを本気で狙っている“勝負気配の強いローテ”でここに出てくるケースがほとんどです。陣営としても「ここで負けていられない」という位置付けになりやすく、データ面でも心理面でも後押しが働くと考えられます。
■今年の該当馬
今年このデータに該当するのは ショウヘイ、ジョバンニ の2頭です。どちらも「人気+前走GⅠ+4~5歳」という条件を満たす“王道の狙い目”で、まずはこの2頭を中心に印を組み立てるのが分かりやすいです。
ポイント② 厳冬期は“高齢の実績馬”が走る
AJCCは1月の中山で行われる厳冬期の重賞です。ここは季節的にもローテ的にも、4~5歳の一線級がフルメンバーで揃いにくく、結果として6~7歳の高齢馬が激走しやすい傾向があります。データ的にも、その見立てを後押しする材料が出ています。
過去10年で、「中距離重賞で実績がある6~7歳の牡・セン馬」の成績が【3・3・2・15】と好成績です。
ここで言う「中距離重賞実績」とは、具体的に
2000m以上で “GⅢ1着” または “GⅡ2着以内” を指します。
この条件を満たす馬は、能力の裏付けがある上に、AJCCのような冬の中山で求められるパワー・持久力にも対応しやすいタイプが多い、ということだと思います。
さらにこのデータは追加条件で精度が上がります。
「前走4角1/2頭以内」かつ「馬番1~14番」に限定すると、成績は【3・3・1・8】。
要するに、
・前走である程度前(4角で前半分)にいた=操縦性が高い
・馬番が1~14番=極端な外を引いていない
この2点が揃う高齢実績馬は、AJCCで特に信頼しやすい、という整理になります。中山はコーナー4つで立ち回りが重要なので、この絞り込みはかなり納得感があります。
■今年の該当馬
今年この条件に該当するのは ドゥラドーレス、マイネルエンペラー、マテンロウレオ の3頭です。いずれも「中距離重賞の実績」があり、しかも“冬の中山で噛み合いやすい”タイプの可能性が高いです。加えて、枠順が1~14番に収まり、条件揃うようなら、データ派としてはかなり心強い狙い目になりそうです。
本命馬
⑨ ショウヘイ
2歳11月に京都芝1800m外回りでデビューし、スローからの瞬発力勝負となった新馬戦では良血馬マディソンガールに交わされ2着に敗れましたが、スタートは上々で能力の片鱗は見せており、すぐに次走の未勝利戦で好スタートから先行、直線で抜け出す横綱相撲の内容で初勝利を挙げました。重賞初挑戦となったきさらぎ賞では4着に敗れたものの、先着したのは実力馬サトノシャイニング、リンクスティップ、ランスオブカオス。最大の敗因は仕上がりにあったとされ、次走の京都新聞杯では状態が戻り、スローからの瞬発力勝負を先行策から2馬身差で押し切る快勝で重賞初制覇を果たしました。
その後の日本ダービーでは1枠という絶好枠を活かしてスムーズに先行、操縦性の高さを武器に直線でも粘って3着に好走しました。秋初戦の神戸新聞杯でも先行して競馬を進め、2着に好走。続く菊花賞では折り合いを欠き、先行馬に厳しい展開も重なって14着と大敗。敗因ははっきりしており、それまでのレースでは超スロー展開でもしっかり折り合っていたことから、距離と展開の問題が大きかったと考えられます。
適距離に戻る今回は巻き返しが十分に期待でき、前で運べる脚質と高い操縦性は武器となり、まともに走れれば勝ち負けは必至。過去10年間のデータでも、4歳牡馬の成績は【3・4・3・12】、そのうち当日3番人気以内に支持された馬に限れば【3・4・2・6】と信頼度は高く、素直に狙える存在です。
まとめ
◎ ⑨ ショウヘイ
4歳で、春のGⅠ戦線を見据えた“ここは負けられない”立場の一頭です。昨年はダービー3着、神戸新聞杯2着など王道路線でしっかり結果を出しており、能力の裏付けも十分。ここはデータ通りに素直に本命にします。
○ ④ ジョバンニ
こちらも前走はGⅠ菊花賞に出走しており、データのど真ん中に当てはまる存在です。皐月賞4着など世代上位の力は見せていますし、ショウヘイより1kg軽い56kgで戦えるのも魅力です。本命との二本柱で対抗評価にします。
▲ ③ マイネルエンペラー
「中距離重賞で実績がある6~7歳牡馬」枠の筆頭です。昨年の日経賞を勝っているのが強烈な推し材料になります。人気サイドの4歳勢が崩れた時に、しっかり馬券内へ入ってくるのはこういうタイプだと見ています。
△ ⑭ ドゥラドーレス
オールカマー2着の中山適性は高く評価できます。枠は外めですが、流れが締まって差しが届く展開になれば一気に浮上してきても不思議はありません。鞍上は過去10年の京成杯で【1・3・1・4】と好成績のルメール騎手
△ ⑤ マテンロウレオ
昨年のAJCCで2着があり、舞台適性は申し分ないです。7歳馬でこのレースで成績の良い高齢馬でもありますし、相手には必ず押さえておきたい一頭です。鞍上は過去10年の京成杯で【1・2・0・3】と好成績の横山典弘騎手。
<買い目>
単勝 ③ 4,700円
⑨ 5,800円
枠連 2⃣ – 5⃣ 4,300円
3⃣ – 5⃣ 1,200円
5⃣ – 7⃣ 4,000円 計20,000円
以上になります。
AJCCの予想の参考にしてみてください!
おまけ プロキオンステークス推奨馬
今年のプロキオンステークス(旧東海ステークス)は、京都ダート1800mで行われます。1着馬にフェブラリーステークスへの優先出走権が付与されるため、今年のダート界を占う意味でも重要なレースとなっています。
近年は開催場が入れ替わっており、中京ダ1800mで行われた年と京都ダ1800mで行われた年があります。ですが、「先行力が活きる舞台」という前提で、求められる適性は大きくズレない――という整理で進めてOKです。
過去10年の傾向として、
「前走がダ1800m or ダ2000mで、4角2番手以内」の成績が【5・1・4・14】と好成績です。
要するに、前走で前々から運べている“先行能力”を重視したい、ということになります。
さらに、「前走2着以内」かつ「今回1番人気」に限定すると【2・0・0・0】。
人気を背負うだけの根拠がある馬は、素直に信頼しやすいです。
■今年の該当馬
想定オッズでは、ブライアンセンス が予想1番人気に推されています。一方で、上位人気候補として ロードクロンヌ も当然警戒が必要です。どちらも前走1800〜2000mで先行しており、京都ダ1800mの“先行力が活きる”過去の傾向とも噛み合います。最終的に1番人気がどちらになるかで、軸を決める事がプロキオンステークス的中への近道です。



