2026年2月26日(日)に東京競馬場で行われるGⅠ・フェブラリーステークス。2023年の勝ち馬レモンポップはその後も国内外のダートGⅠで活躍し、2023年・2024年の「最優秀ダートホース」に輝きました。昨年は前走根岸Sを勝ったコスタノヴァが好位から差し切って優勝。キング騎手に導かれ、2番人気でGⅠ初制覇を飾りました。年明け最初のGⅠレースで、数々の名馬が制してきた2月の東京ダートマイルGⅠに、今年も砂の猛者たちが集います。そんな上半期のダート最強馬決定戦を過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていきます。
先週の結果
2026年の共同通信杯は、本命ラヴェニューが4着、対抗ロブチェンが3着と、あと一歩届かない悔しい結果に終わりました。ロブチェンは直線で早めに抜け出した勝ち馬にしぶとく迫りましたが、最後は初の左回りで切れ味勝負に屈しました。今回の最大の反省点は、勝ち馬リアライズシリウスの評価です。事前に重視していた「人気 × 馬体重500kg以上」の好データにしっかり該当していたにもかかわらず、前走が朝日杯FSで5着という点をマイナスに取りすぎて、印を下げてしまいました。結果論ではありますが、レース内容や相手関係、展開まで含めてもう少し丁寧に評価すべきでした。データを拾えていたのに、最後のジャッジでズレてしまったのは悔しいです。一方で、本命にしたラヴェニューについては、4着とはいえ期待は揺らぎません。むしろこの結果でも、改めて“この馬は必ずGⅠを獲れる逸材”だと感じています。今回の経験が次につながるはずですし、今後のレースも継続してしっかりチェックしていきます。そして来週はいよいよ、今年最初のGⅠとなるフェブラリーステークスです。共同通信杯の悔しさはここで取り返したいですし、何より流れを掴む意味でも必ず当てたいと思います。
過去10年の傾向
※エルトンバローズ、ヤマニンウルスは回避。
ウェイワードアクト、ナイトアクアリウム、フリームファクシ、ペイシャエスは除外対象の為、予想
から割愛します。
ポイント① 狙いは「チャンピオンズCで負けた人気馬」!!
フェブラリーステークスは「前年のチャンピオンズカップ組」が毎年注目されますが、面白いのは“チャンピオンズCで負けた馬”の巻き返しです。
過去10年で、「前走がチャンピオンズカップで6着以下」だった馬の成績は【3・1・1・9】。
一見すると「負けた馬はどうなの?」と思いがちですが、フェブラリーSではしっかり好走しています。
さらに、これを当日5番人気以内に絞ると【3・0・1・2】。
該当馬の半数が勝利しており、チャンピオンズCで敗れていても人気を背負う裏付けがある馬は、フェブラリーSで巻き返してくる形がはっきり出ています。
この傾向の背景としては、中京ダート1800m(チャンピオンズC)と東京ダート1600m(フェブラリーS)で求められる適性が違うことが大きいと思います。
チャンピオンズCは1800mらしい持久力・パワーが問われやすい一方、フェブラリーSは東京マイルらしく、スピードの持続と瞬発力、そして直線での末脚勝負が重要になります。よって、巻き返しが起きやすいという見方です。
ポイント② ステップとして強いのは根岸S1着→次点がチャンピオンズC6着以下
フェブラリーSの王道ステップとして最も勝ち馬を出しているのは、「前走根岸ステークス1着」で過去10年で5頭。
そしてそれに次いで勝ち馬を出しているのが、「前走チャンピオンズカップ6着以下」の3頭です。
つまり、根岸S勝ち馬が出てくるならそこが王道ですが…。
今年は根岸S勝ち馬のロードフォンスがドバイに出走するため、フェブラリーSには不在。
であれば、データ的に次点の有力ステップである「前走チャンピオンズカップ6着以下」を狙うのが最も合理的だと考えます。
■今年の該当馬
そして今年、この条件に該当するのが シックスペンス ただ1頭です。データ面から見ると、今年のフェブラリーSは「該当馬が1頭だけ」という分かりやすい形になっており、軸としての信頼度は高くなります。枠順と当日の気配次第ですが、現時点ではシックスペンスを中心に馬券を組み立てたいです。
ポイント③ 前走1800m組の大型馬が強い!
東京ダート1600mという舞台は、スピードの他にタフさも問われやすいコースです。そこで注目したいのが「馬格のある馬」と「距離短縮馬」の好走傾向です。
過去10年で「馬体重500kg以上」かつ「前走ダート1800mに出走」した馬の成績は【5・2・1・22】。狙う価値の高いデータです。さらにこれを当日5番人気以内に限定すると【4・2・0・6】。該当馬の半数が2着以内に好走しており、人気になるような能力上位の大型馬が、しっかり結果を出しやすい傾向と言えます。
先々週の東京新聞杯、先週の共同通信杯でも「馬格」が重要なファクターとして機能していましたが、芝とダートの違いはあっても、“タフな競馬になりやすいコースの傾向”という意味では、東京競馬場としての共通事項になっています。フェブラリーSも、直線の長い東京コースで最後まで脚を使い切る形になりやすく、そこで パワーと持久力を備えた大型馬 が強さを発揮しやすいのだと思います。
■今年の該当馬
今年このデータに、当日の馬体重次第で該当する可能性がありそうなのが ラムジェット、ロードクロンヌ の2頭です。どちらも当日500kg以上で出走し、人気も上位に推されるようなら、データ面の後押しはかなり強くなります。
ポイント④ 1枠は全滅
フェブラリーSで、近年とにかく強烈に出ているのマイナス材料が「1枠不振」のデータです。
過去10年の「1枠」の成績は【0・0・0・19】で、馬券圏内に1頭も入っていません。
理由はシンプルで、東京ダート1600mはスタートしてすぐに芝を走ります。
1枠はこの芝を走る距離が短く、序盤から窮屈で直線も内がゴチャついて不利を受けると挽回が難しくなります。
そしてGⅠレベルになると、各馬の能力が高い分、枠順の不利がそのまま結果に直結しやすい傾向が強く出ます。その意味でも、この【0・0・0・19】は偶然ではなく、構造的な不利が数字に表れていると考えています。
■今年の該当馬
今年、1枠に入ったのは オメガギネス、ハッピーマン の2頭です。どちらも能力はある馬ですが、フェブラリーSにおける「1枠全滅データ」がこれだけ強烈なら、データ的には思い切って割り引きたい存在です。
◎ 本命馬
⑥ ラムジェット
デビュー戦の中京ダート1400m新馬戦では、出負けして後方からの競馬になりながらも、逃げ・先行有利の流れを上がり最速の末脚で一気に差し切って初勝利。その後ヤマボウシ賞3着、オキザリス賞9着と2連敗したものの三浦騎手に乗り替わった寒椿賞でいきなり巻き返し、前有利の展開を再び上がり最速の差し脚でねじ伏せると、東京ダート1600mのヒヤシンスステークス、京都ダート1900mのユニコーンステークス、大井ダート2000mの東京ダービーを含む4連勝で重賞ウイナーかつ右回り中距離でも結果を出すまでに成長。その後はジャパンダートクラシック4着、東京大賞典3着をはじめ中東・韓国・中央・地方とさまざまな舞台で善戦止まりのレースが続いています。基本的にロスの多い後方一気型で展開の助けが必要なタイプでありますが、同コースのヒヤシンスステークスで見せた衝撃的な末脚からも、直線の長い東京ダートなら展開ひとつでまだまだ勝ち切りまで期待できる存在です。
まとめ
◎ ⑥ ラムジェット
前走チャンピオンズCで3着とGⅠでも力を示しました。加えて前走馬体重は516kgで、今年テーマにしている「馬体重500kg以上×前走1800m」にも合致しているのが強みです。東京マイルはスピードの持続が大事ですが、最後まで止まらないタフさがあるこの馬を本命にします。
○ ⑤ シックスペンス
「前走チャンピオンズCで6着以下」組の巻き返し狙いとして、今年の該当馬の中心です。前走チャンピオンズCは11着ですが、当時は5番人気で能力上位の立場でした。東京マイルに替わるのはプラスに働く可能性があり、対抗評価にします。
▲ ⑩ ロードクロンヌ
前走プロキオンSを1着。前走馬体重も500kgで、こちらも「馬格×前走1800m」条件に該当する一頭。勢い重視で3番手に据えます。
☆ ⑯ サイモンザナドゥ
穴で面白いのがこの馬です。前走プロキオンSでは9着と大敗していますが、2024年のペプチドナイルなど過去に「人気薄で連対してきた馬の共通点」に当てはまる戦歴です。展開ひとつで突っ込んでくる余地は十分あると見て、穴馬候補として☆を打ちます。
△ ⑫ コスタノヴァ
昨年のフェブラリーS勝ち馬で、東京マイル適性は証明済みです。近走はスタートに大きな不安を抱えていますが、東京ダートコースの成績が【6・1・0・0】と大崩れは考えにくく、押さえに入れます。
<買い目>
単勝 ⑤ 3,000円
⑥ 5,900円
枠連 3⃣ – 5⃣ 6,100円
3⃣ – 6⃣ 4,200円
3⃣ – 8⃣ 800円 計20,000円
以上になります。
フェブラリーステークスの予想の参考にしてみてください!
おまけ 小倉大賞典推奨馬
小倉大賞典は、「前走芝2000m組の人気馬」の相性がいいレースとして見ています。実際に過去10年で、前走が芝2000mに出走 かつ 今回1~4番人気の成績が【5・2・1・10】。さらに 「ハンデ56.5kg以上」「7歳以下の関西馬」 で絞ると【3・1・1・0】で全頭馬券圏内という“黄金データ”が成立しています。
■今年の該当馬
今年この条件に該当するのは ケイアイセナ のみ。そして今年は、データだけでは語れない要素があります。鞍上の藤岡佑介騎手は2月28日で騎手を引退するため、小倉大賞典が“最後の重賞騎乗”となります。ケイアイセナは、藤岡佑介騎手がNHKマイルCで初めてのGⅠ制覇となったケイアイノーテックの全弟というのも熱い材料です。「予想抜きにしても、有終の美を飾ってほしい」と思ってしまう組み合わせです。



