2026年3月8日(日)に中山競馬場で行われるGⅡ・弥生賞。昨年4着だったミュージアムマイルが、後に皐月賞と有馬記念を制し、JRA賞最優秀3歳牡馬のタイトルを獲得しているように、世代を代表する素質馬がそろう重要な一戦となっています。昨年は前走ホープフルS3着のファウストラーゼンが大外から早めに捲って優勝。7番人気で重賞初制覇を飾りました。そんな数々のGⅠでも活躍する馬を輩出してきたクラシック前哨戦を過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていきます。
先週の結果
2026年の中山記念は、本命カラマティアノスが2着、対抗レーベンスティールが1着。狙い通りのワンツー決着となり、単勝・枠連ともに的中できました。内容的にも“ほぼ完璧な予想”だったと思います。
カラマティアノスは前走の勢いそのままに、今回も力を示しての2着。対するレーベンスティールは実力通りにしっかり勝ち切り、GⅡでは格の違いを見せるレースでした。どちらも中山1800mへの適性と地力が噛み合った印象で、予想の軸をブレずに組み立てられたのが結果につながりました。ただ、次走以降を考えると、両馬とも大阪杯では狙いづらいタイプに感じます。大阪杯はペースや展開、得意条件が全く変わってくるので、今回の延長線だけでは評価しにくいです。それでも能力は本物なので、今後は ドバイ遠征、あるいは 宝塚記念、さらに 秋のGⅠ戦線での活躍に期待したいです。条件が噛み合えば、もっと大きな舞台でも主役になれる可能性は十分あります。
3月に入って最高のスタートが切れたので、この流れを途切れさせず、来週の弥生賞も的中を目指してしっかり予想していきます。
過去10年の傾向
ポイント① 前走OPクラスで4角2~5番手が好成績!
過去10年で「前走がOPクラス」かつ「前走4角2~5番手」だった馬の成績は【5・2・7・16】と好成績です。
弥生賞は立ち回り勝負になりやすく、前走の時点でしっかり先行できていた馬は、ここでも同じように前で運べる可能性が高いです。その安定感が数字にも表れていると思います。
ポイント② 前走GⅡorGⅢで5番人気以内ならさらに強い!!
さらにこの条件を「前走がGⅡ or GⅢ」かつ「前走5番人気以内」に限定すると、成績は【2・1・1・2】。
該当馬の半数が2着以内に好走しており、格のある重賞で人気を集めた馬が、弥生賞でも素直に走ってくる傾向が見えてきます。
■今年の該当馬
今年、この2つの条件に当てはまるのは パントルナイーフ ただ1頭です。データ的には中心視する根拠は十分にあります。気になる点を挙げるなら、昨年の東スポ杯2歳S以来の出走というローテです。間隔が空いている分、仕上がりや実戦勘がどうかは当日の気配も含めてチェックしたいところです。それでも“東の大将格”と言われる素質馬が、GⅠ前哨戦でどんな競馬を見せてくれるのか。ここは純粋に楽しみです。勝ち方次第では、一気にクラシックの主役候補として評価が固まる可能性もあります。
ポイント③ 「前走がGⅠで3着以内」が安定
過去10年で「前走がGⅠで3着以内」だった馬の成績は【2・5・3・3】。
弥生賞はクラシックへ向けたトライアルらしく、ここを「本番前の叩き台」として使う馬も多いレースです。そのため取りこぼしはありますが、それでも格のある実績馬は馬券圏内にしっかり来る傾向があります。
■今年の該当馬
今年この条件に該当するのは アドマイヤクワッズ ただ1頭です。前走でGⅠ・朝日杯FS3着と実績はメンバートップ。ここでも中心評価が必要になります。今年の弥生賞は、ここまで挙げてきたデータが“人気馬”に偏っています。つまり、狙いがハッキリしている反面、どうしても配当妙味は薄くなりやすいレースになりそうです。だからこそ馬券の組み方が勝負になると見ています。
ポイント④ 前走“上がり最速”は信頼できる
弥生賞は中山芝2000mらしく、ただ瞬発力があるだけでは押し切れないことが多いです。前目で立ち回る先行力に加えて、4角から仕掛けていく流れの中で、直線の急坂でも脚が止まらない持続力が重要になります。その観点で注目したいのが「前走で上がり最速を使った馬」です。
過去10年で「前走が上がり3F1位」の成績は【6・5・1・20】と好成績です。
先に取り上げた「前走OPで4角2~5番手」などのデータと合わせて考えると、弥生賞は「道中で前に取り付ける先行力」「4角から動いても止まらない持続力」「坂で踏ん張れるパワー」このあたりを兼ね備えた馬が結果を出しやすい、という見立てになります。
さらにこの条件を「当日6番人気以内」に限定すると【6・5・1・12】。
前走上がり最速かつ能力上位の馬が、しっかり走ってくる傾向がより強まります。
■今年の該当馬
今年、このデータに該当するのは バステール、バリオス(※当日の単勝オッズ次第で該当) の2頭です。現時点では実績面で派手さはありませんが、前走で上がり最速を使えているという事実は大きな武器になります。中山の急坂で最後にもうひと伸びできるタイプは、こういうところから浮上してくることが多いです。
さらに今年は、中心視されていたパントルナイーフが直前で出走回避となり、メンバー構成が手薄になりました。こうなると、これまでなら「相手候補」止まりだった馬でも、データの後押しがあるなら思い切って評価を上げる選択が現実的になります。バステール、そしてオッズ次第でバリオスも、今年のメンバーなら対抗評価まで考えていい存在だと思います。
◎本命馬
⑥ アドマイヤクワッズ
母デイトラインは未勝利のまま繁殖入りしたものの4頭の産駒を送り、本馬はリアルスティール産駒の第2子としてセレクトセールで7260万円という姉の倍以上の価格で取引された素質馬で、2歳10月の東京芝1600m新馬戦では中団外目で脚を溜め、スローからの末脚勝負の中で上がり最速を使って差し切り勝ちを収めるなど(2・3着は逃げ・先行馬)不利な流れを覆し、坂井瑠星騎手からも「調教の時から期待していた馬です」と高く評価されています。続くデイリー杯2歳ステークスでも後方のインから4角で空いた内を突き、前有利の流れを上がり最速の末脚でねじ伏せて後のGⅠ馬カヴァレリッツォとの叩き合いをレコードタイムで制し、時計・ラップ両面で高いパフォーマンスを示しました。次走の朝日杯フューチュリティステークスは重馬場と内有利の馬場のなか大きく外を回る競馬となり3着に敗れてしまいましたが、それでも内容的には「負けて強し」と言えるもので世代上位の能力を示しています。マイルでは追走に苦労して後方からの競馬になるぶんやや忙しい印象もありますので、距離延長はむしろプラス材料と言えます。
まとめ
◎ ⑥ アドマイヤクワッズ
前走は朝日杯FSで3着。過去10年の「前走GⅠで3着以内」が【2・5・3・3】と安定して馬券圏内に来ている傾向に合致します。中山2000mへの対応が鍵ですが、重賞勝利実績もあり、能力は最上位。ここは軸として信頼します。
○ ⑧ バステール
「前走上がり3F1位」データの狙い撃ち。前走の未勝利戦を上がり3F33.9で勝利。末脚の質が高いです。パントルナイーフ回避で上位が手薄になった分、思い切って対抗まで評価して勝負します。
▲ ① ステラスペース
京成杯5着からの臨戦で、すでに中山2000mで実戦を積んでいるのは強みです。前走は4角4番手で運べており、枠も最内。弥生賞で重要な「4角で前目」のイメージにも合います。ここは3番手評価にします。
☆ ⑩ バリオス
穴で面白いのがこの馬。前走の新馬戦を上がり最速で勝っており、前走馬体重は532kgと馬格も十分です。実績は乏しいですが、上位が手薄になった今年のメンバーならいきなりの好走も。人気が落ち着くなら、積極的に狙いたい穴馬です。
<買い目>
枠連 1⃣ – 6⃣ 2,700円
1⃣ – 7⃣ 1,800円
6⃣ – 7⃣ 9,300円
馬連 ① – ⑥ 3,200円
⑥ – ⑧ 10,100円
⑥ – ⑩ 2,900円
以上になります。
弥生賞の予想の参考にしてみてください!



