2026年7月5日(日)に小倉競馬場で行われるGⅢ・北九州記念。2024年に開催時期が繰り上げられ、サマースプリントシリーズの第2戦となりましたが、過去10年の勝ち馬は3歳馬から7歳馬まで幅広く、性別を問わずに好走馬が出ています。昨年は1番人気のヤマニンアルリフラが差し切って優勝。重賞初制覇を飾りました。そんな夏のスプリント王を目指す馬たちによるスピード決戦を過去10年の結果から、好走馬の共通点を探っていきます。
先週の結果
2026年のラジオNIKKEI賞は、本命サノノグレーターが見事に1着。最後の直線では大外から力強く伸び、ライバルをねじ伏せて重賞初制覇を飾りました。しかも勝ち時計はコースレコード。福島の開幕週らしく内を通った先行馬が有利になりやすい状況の中、7枠から外を回して差し切った内容には大きな価値があります。これまで皐月賞やスプリングステークスなど、ハイレベルなメンバーを相手に戦ってきた経験が、今回のレースでしっかり生きたのだと思います。前走からの斤量1キロ減という好走データにも該当しており、その点を重視して本命にできたことは良かったです。一方で、2着に入ったディールメーカーは、今回取り上げた「前走重賞5着以内」の削除データに該当していた馬でした。そのため相手に選ぶことができず、馬券はサノノグレーターの単勝のみの的中となりました。本命馬がしっかり勝ってくれただけに、相手まで拾えなかったのは悔しいところです。データを重視する以上、今回のような取りこぼしは避けられない部分もありますが、複数のプラス材料とマイナス材料が重なる馬をどこまで残すかは、今後の課題になりそうです。サノノグレーターは、今後再び世代上位のハイレベルなメンバーと戦うことになります。それでも今回のようにコースレコードが出る高速決着になれば、持ち前の末脚を生かして面白い存在になりそうです。今週から月が変わり、今週は7月最初の重賞となる北九州記念です。ラジオNIKKEI賞は本命馬を的中させることができましたが、次は相手までしっかり選び、単勝だけでなくその他の馬券も的中できるよう予想していきます。
過去10年の傾向
ポイント① 前走1着馬は当日の馬体重増に注目!!
2026年の北九州記念でまず注目したいのが、前走1着馬の当日馬体重です。
過去10年で「前走1着」かつ「今回馬体重増」だった馬の成績は【4・4・2・11】となっています。
勝ち馬を4頭、馬券圏内には10頭が好走しており、北九州記念では前走を勝って勢いに乗る馬の中でも、当日に馬体を増やして出走してきた馬が好成績を残しています。
特筆すべきは、前走1着馬に限らず、過去10年の勝ち馬10頭のうち、実に8頭が当日馬体重増でした。北九州記念においては、馬体重の増減が非常に重要なファクターになっていることが分かります。
さらに「当日5番人気以内」「前走4角4番手以内」という条件を加えると、成績は【4・4・2・4】まで上昇します。
14頭中10頭が馬券圏内に入り、複勝率は約71%。しかも現在、この条件に該当した馬が3年連続で勝利しています。
北九州記念は小回りのスプリント重賞ということもあり、前走で前目につけて押し切った馬が、状態を維持したまま出走してくる形が理想的です。
そこに当日の馬体重増が加われば、成長分や状態の良さが結果につながっている可能性があります。
■今年の該当馬
今年、このデータに該当する可能性がありそうなのは サウンドモリアーナ、デアヴェローチェ、フリッカージャブ の3頭です。いずれも前走を勝利しており、当日5番人気以内に支持される可能性が高いです。あとは、前走から馬体重を増やして出走してくるかどうかが大きなポイントです。当日の馬体重発表でプラス体重となっていれば、データ上は一気に評価を上げたい存在になります。
ポイント② 前走オープンクラス1着馬が中心!!
2026年の北九州記念で次に注目したいのが、前走でオープンクラスを勝っている馬です。
過去10年で「前走がOPクラスで1着」だった馬の成績は【3・7・3・12】となっています。
勝ち馬は3頭ですが、2着が7頭、3着が3頭と安定して馬券に絡んでいます。現在は該当馬が3年連続で連対しており、近年の北九州記念では特に見逃せないローテーションです。
なかでも、前走が芝1200mだった馬が好成績を残しています。北九州記念と同じスプリント戦を使われ、勢いを維持したまま出走してくる馬は、素直に評価したいところです。
さらに「当日7番人気以内」に限定すると、成績は【3・7・3・7】となります。
20頭中10頭が2着以内に好走しており、連対率は50%。複勝率も65%と非常に優秀です。
前走オープンクラスを勝ち、極端な人気薄になっていない馬は、北九州記念で高い信頼度を誇ります。
■今年の該当馬
今年、このデータに該当するのは サウンドモリアーナ、デアヴェローチェ、フリッカージャブ の3頭です。偶然にも、ポイント①で取り上げた「前走1着かつ今回馬体重増」の候補馬と、まったく同じ3頭が該当しました。複数の好走データが重なることを考えると、今年の北九州記念はこの3頭を中心に予想を組み立てるのが良さそうです。あとは当日の人気と馬体重を確認し、条件を満たす馬を最終的に高く評価したいと思います。
ポイント③ 距離短縮組は大幅な割り引きが必要
2026年の北九州記念で、マイナス材料として注目したいのが今回距離短縮で出走する馬です。
過去10年で「今回が距離短縮」だった馬の成績は【0・1・0・22】となっています。
勝ち馬はゼロで、馬券圏内に入ったのもわずか1頭。該当馬の大半が馬券外に敗れており、北九州記念ではかなり厳しいデータです。
唯一2着に好走したのは、2023年のママコチャでした。
当時1番人気に支持されていた実力馬で、次走ではスプリンターズステークスを制覇しています。後にGⅠを勝つほど能力が抜けていた馬でなければ、このマイナスデータを覆すのは難しいと考えられます。
つまり、距離短縮組は単純に軽視するだけでなく、GⅠ級の能力があるかどうかまで厳しく見極める必要があります。
■今年の該当馬
今年、この削除データに該当するのは プロトポロス、ヨシノイースター、ランフォーヴァウ の3頭です。なかでもヨシノイースターは、北九州記念で2年連続2着に好走しており、レース適性の高さは間違いありません。ただし、今年は距離短縮ローテでの出走となります。過去10年の傾向を考えると、得意舞台であっても今年は評価を下げる必要がありそうです。リピーターとしての魅力はありますが、ローテーション面のマイナスをどこまで打ち消せるかが大きなポイントになります。
本命馬
⑫ フリッカージャブ
この馬は2歳10月の東京芝1400m新馬戦で2着に敗れ、積極的に逃げる形で運びながらも直線で粘り切れませんでしたが、続く東京ダート1300mの未勝利戦では再び逃げる競馬から2着に5馬身差をつけて快勝し、一度はダート適性の高さも感じさせました。ただ、その後の1勝クラスではダートで5着、11着と大きく敗れたため芝に再転向し、転向初戦こそ6着に敗れたものの、2戦目の小倉芝1200mの1勝クラスでは2着に6馬身差をつける圧勝を見せて、適性が芝のスプリント戦にあることを証明しました。続く耶馬渓特別でも逃げて快勝し、前半3ハロン32秒9の厳しい流れを押し切った内容は高く評価でき、さらに3勝クラスの北陸ステークスも逃げ切って3連勝でオープン入りを果たしました。初重賞のオーシャンステークスは8枠から内枠有利の馬場傾向を覆せず6着に敗れましたが、得意の形に持ち込めなかったことが大きく、次走の鞍馬ステークスでは先行策からレコード勝ちを収めてオープン初勝利を挙げています。前半から速い流れでも対応できる持続力があり、特に小倉芝1200mでは2戦2勝と完璧な成績を残しており、馬体重を増やしながら結果を出している点からも成長力は明らかで、能力は今回のメンバーの中でも最上位クラスと見られ、得意の平坦スプリント戦に替わる今回は大いに注目できる存在です。
北九州記念(2026)最終予想|勢いのある前走1着馬を中心に勝負
2026年の北九州記念は、小倉芝1200mで行われるハンデ重賞です。
ここまでのデータ分析では、前走オープンクラスを勝っている馬や、当日に馬体を増やして出走する馬が好成績を残していました。今年は複数の好走データが重なる馬を中心に、次の4頭で勝負します。
◎ ⑫ フリッカージャブ
本命はフリッカージャブです。前走の鞍馬ステークスでは、2番手から抜け出して1分6秒4の好時計で勝利しました。前走オープンクラス1着、前走芝1200m、前走4コーナー4番手以内と、今回取り上げた好走条件を複数満たしています。小倉芝1200mでは、昨年の耶馬渓特別を逃げ切って4馬身差で快勝しており、コース適性も証明済みです。今回は57.5kgを背負いますが、先行力と現在の充実度を考えれば克服可能と判断しました。外枠からでもスムーズに前へ取りつければ、重賞初制覇の可能性は十分です。
○ ⑦ デアヴェローチェ
対抗はデアヴェローチェです。前走の葵ステークスでは、3歳馬同士とはいえ重賞を勝利。好位から抜け出す内容で、スプリント能力の高さを示しました。今回は古馬との初対戦になりますが、斤量は53kg。前走から2kg軽くなる点は大きな魅力です。3歳牝馬らしい軽ハンデを生かせれば、古馬相手でも十分に通用すると思います。前走オープンクラス1着、前走芝1200m、前走4コーナー4番手という好走データにも該当します。当日に馬体を増やして出走してくるようなら、さらに評価を上げたい1頭です。
▲ ⑩ サウンドモリアーナ
3番手はサウンドモリアーナです。前走のモルガナイトステークスでは2番手から抜け出して勝利。その前の船橋ステークスも逃げ切っており、現在2連勝中と勢いがあります。今回取り上げた「前走オープンクラス1着」の好走データに該当し、前走も芝1200mで先行して勝っています。北九州記念で求められるスピードと立ち回りの上手さを兼ね備えた馬です。出馬表時点では7番人気ですが、当日7番人気以内に収まればデータ上の信頼度も高まります。馬体重増で出走できれば、さらに面白い存在になりそうです。
△ ④ アンクルクロス
押さえはアンクルクロスです。前走の鞍馬ステークスでは、フリッカージャブに0.2秒差の2着。勝ち馬には敗れたものの、上がり32.7秒の脚を使っており、内容は十分に評価できます。淀短距離ステークスでも2着に好走しており、オープンクラスの芝1200mで安定した成績を残しています。前走1着馬のデータには該当しませんが、現在の充実度と安定感を考えれば相手から外すのは危険です。4枠4番の内寄りの枠も、小倉芝1200mではプラスに働きそうです。前が速くなりすぎれば、好位の後ろから差し込む展開も期待できます。
<買い目>
単勝 ⑫ 8,500円
枠連 4⃣ ー 8⃣ 3,500円
5⃣ ー 8⃣ 4,500円
7⃣ ー 8⃣ 3,500円
以上になります。
北九州記念の予想の参考にしてみてください!



